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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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日本ご当地ラーメン総選挙 酒田のラーメン本選進出 東北予選トップ通過 期待高まる

 「真のラーメン日本一を決める」をコンセプトに掲げ、日本ラーメン協会(東京、玉川正視理事長)などが実行委員会を組織し主催した「日本ご当地ラーメン総選挙」にエントリーしていた、酒田市と「酒田のラーメンを考える会」(齋藤直会長)の「酒田のラーメン」がウェブ予選を突破し、今年10月に都内で行われる本選に駒を進めた。東北ブロック全7点中、1位となる快挙。市は「日本一」に向け、引き続き情報発信を推し進める。

 ウェブ予選の投票を締め切った11日、実行委が「酒田のラーメン」を含む本選進出の10点を発表した。

 ご当地ラーメンは、その土地独自の文化や歴史、社会的背景など複合的な事象で誕生した、特色あるラーメンのこと。同協会は▽その土地で広まった実績がある▽特長、特色、定義がある▽発祥から20年以上の歴史を持つ▽知名度がある▽その土地の食文化・社会背景がある▽応援団体が存在する▽行政など公的機関が主体となり、そのメニュー名が認定されている―の7項目を「定義」としている。地域活性化の起爆剤にもなる「ご当地ラーメン」を広くPRしようと、「―総選挙」を初めて企画した。 

 先月14日にスタートしたウェブ予選では全国を7つのブロックに分けて計44点がエントリー。このうち東北ブロックは7点のうち2点が本選に進む。11日に投票を締め切った結果、「酒田のラーメン」は、日本三大ラーメンの一つとされる「喜多方ラーメン」(福島県)を抑え、ブロック1位で予選を突破した。本選は10月5日(木)から5日間にわたって新宿区立大久保公園で行われ、実食した来場者の投票、同協会によるチェック、SNSの拡散度合いを総合的に評価し、「ご当地ラーメン日本一」を決める。

 市は予選同様、「―考える会」と連携し本選に向けても積極的な情報発信を行い、「日本一」の称号獲得を後押しする。

ご当地ラーメン総選挙の東北予選を突破、本選に進出する「酒田のラーメン」=総選挙HPより
ご当地ラーメン総選挙の東北予選を突破、本選に進出する「酒田のラーメン」=総選挙HPより


2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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「心」多様性を表現 致道館中高 校章決まる

 県高校未来創造室は12日、鶴岡市の鶴岡南と鶴岡北の両県立高校を統合し新設の県立中学校を併設して2024年4月に開校する「致道館中学校・高等学校」の校章が決まったと発表した。「心」の文字を象徴的に用いたデザインで、上方に伸びる構図は生徒の成長や飛躍を表し、5色の色で生徒の個性や進路などの多様性を表現している。

 県教育委員会が参考となるデザインを昨年11月から12月にかけて公募。県内外から28点の応募があり、開校準備室が検討。これを基に県教委が、全国の校章を数多く手掛けている菅野薫さん(山辺町在住)に制作を依頼し、決定した。菅野さんは来年2月に県内で開催される第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来スポ」のシンボルマークのデザインも手掛けた。校章は、致道館中学・高校の校旗などに利用される予定。

 鶴岡北高の校舎を活用する致道館中学の入学定員は99人で1学級33人の3クラス、増築する鶴岡南高に入る致道館高校の入学定員は普通科200人・理数科80人で、1学級40人の7クラスとなる。校名は県議会6月定例会の議決を経て正式に決定した。県教委は、作詞・作曲者を選定した上で12月ごろに校歌の公表を予定している。

決定した「致道館中学・高校」の校章
決定した「致道館中学・高校」の校章


2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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梅雨の晴れ間に墓参り 鶴岡市街地など7月盆入り

 新暦のお盆入りの13日、鶴岡市の市街地の各寺院には墓参りの家族連れなどが訪れた。梅雨の晴れ間で夏の日差しが照り付ける中、墓に季節の花を供え、墓前で手を合わせる姿が見られ、夕方にかけ「先祖供養の一日」が続いた。

 お盆の墓参りは全国的には8月に行う地域が多いが、同市の市街地や加茂、湯野浜、温海などの海岸地区では旧暦時代の月日を踏襲して7月に行うのが慣習となっている。

 この日午前、同市家中新町の大督寺(齋藤浩明住職)には、朝早くから花や供え物を手にした家族連れらが次々と訪れ、水を入れた桶(おけ)を手に墓前へ進み、墓の周りをきれいに掃除した後、花や線香を供えて静かに手を合わせ先祖の霊を供養していた。墓地には線香の香りが流れ、知り合い同士があいさつを交わすなどいつもながらのお盆の風景が見られた。

 昨春に亡くなった夫の墓参に訪れた同市西茅原町の50代の女性は、夫が好きだったビールの缶を墓前に供え、「家族を見守っていてくださいと、主人にお願いしました」と話していた。この日、齋藤住職は初盆を迎えた檀家を回った。

7月のお盆入りの13日、先祖や親族の墓参りをする人が続いた=鶴岡市・大督寺
7月のお盆入りの13日、先祖や親族の墓参りをする人が続いた=鶴岡市・大督寺


2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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庄内町・マルハチ新商品 からだ喜ぶ 季節ごとの風味 「四季のキムチ」販売

 漬物製造のマルハチ(庄内町廿六木、阿部武秀社長)は今月から、薬膳の考え方を取り入れたキムチの新商品「四季のキムチ」の販売を開始した。国際薬膳師の大坪律子さんが監修した商品で、同社研究開発部の佐藤浩次長(52)と須田千晴さん(27)は「多くの人に手に取ってもらえるよう食べやすい味にこだわった。『キムチもマルハチ』と言われるような商品になってくれれば」と期待している。

 同社は1914(大正3)年創業。みそやしょうゆの醸造業としてスタートし、自社のみそに漬け込んだ漬物商品を開発。温海かぶを使用した「雪ん娘(こ)」やナス漬けの中で日本一の売り上げを誇る「若もぎ小茄子(なす)」シリーズ、「山形のだし」などが大ヒット。首都圏を中心に全国各地へ販売している。

 同社では30年以上前から白菜キムチを販売。ロングセラー商品として地元で好評なものの、全国的な広がりまでには至らなかった。その後、キムチ人気の到来に伴い、市場でも徐々に需要が増大し、激戦区に。同社でも2000年ごろからチーズや長芋を加えたものやナスのキムチなど14品を商品化したが、他社メーカーが付加価値を高めた商品を投入する中で埋没してしまっていたという。

 全国展開に向けた新商品を模索していたところ、約2年前に開発会議の中で「薬膳」の考え方を取り入れた新機軸のアイデアが生まれた。「食べてもらうことで健康になるという社の開発目標とも合致し、これはいいとなったが、薬膳については未知の領域だった」(佐藤次長)と振り返る。そこで地元の料理研究家を通じて大坪さんにコンタクト。大坪さんも「新しい考え方で面白い」と参画し、開発メンバーらが大坪さんから薬膳の考え方や季節に合わせた食材を教わるなど約30回もの会議を重ねた。

 今年5月初旬に完成形となるまで国産白菜と季節ごとの風味を加える素材、唐辛子をはじめとした調味料など組み合わせを変えた約300品を試作し試食を重ねた。須田さんは「うまみと後を引く香ばしさなど、次から次へと箸が進むような理想とする味を再現するためにさまざまな素材を組み合わせた」と苦労を語った。

 苦心の末に完成した「四季のキムチ」は薬膳の考え方を基に、うまみのあるキムチと夏(5―8月)は体の熱を取るキュウリやナス、秋(9―10月)は乾燥防止や代謝アップが期待できるエノキとレンコン、冬(11―2月)は体を温める麹やキクラゲ、春(3―4月)には血流をよくするという大葉や柚子をそれぞれ加え、売り場にも季節感を演出。各180グラム入り、賞味期限は長く30日間。希望小売価格は1パック298円。秋には米沢牛が当たるキャンペーンを実施予定。

 佐藤次長は「体に良いキムチということでこだわりを持って作った。春夏秋冬一年を通じてぜひ皆さんに食べていただきたい」、須田さんは「季節によって入る野菜が違うので、そうした違いも楽しんでもらいたい」とそれぞれPRした。

新商品「四季のキムチ」を手にする須田さん
新商品「四季のキムチ」を手にする須田さん


2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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鑑識係になってみよう 立川中 ワクワクワーク仕事体験

 地元企業の仕事などを体験する「WAKUWAKUWORK」が12日、庄内町の立川中学校(佐藤正人校長、生徒93人)で開かれ、3年生が働くことの意義などについて理解を深めた。

 働くことの魅力や企業の活動などについて学んでもらい、地元定着や将来の地元回帰などにつなげようと県庄内総合支庁と管内2市3町、中学、高校で組織するWAKUWAKUWORK実行委員会が主催し、2014年度から中学、高校で開いている。

 この日は3年生35人が参加。5―6人の班に分かれ、▽山形虹の会▽木村写真館▽自衛隊山形地方協力本部鶴岡出張所▽みのり福祉会▽青南商事▽庄内警察署―の6業種の中から2つを選択する形で行われた。

 このうち、庄内警察署では自転車の安全指導に使われるサイクルシミュレーターで自分の運転の癖などをチェック。引き続き、現場で捜査する鑑識係となって、缶コーヒーについた指紋の検出に挑戦。生徒たちは同署員から「犯人がどこに触れたか考えてみて」などアドバイスを受けながら、特殊な粉が付いたはけを使い熱心に取り組んでいた。

 参加した成澤快人さん(14)は「興味があったので楽しくできた。参考になった」と話していた。

指紋の検出に挑戦する立川中生徒ら
指紋の検出に挑戦する立川中生徒ら


2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より

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月山あさひ博物村・夏休み特別企画展 化石レプリカやアクセサリー作り体験 「化石のひみつ」300点

 鶴岡市の月山あさひ博物村文化創造館で夏休み特別企画展示「生きている化石のひみつ」が開かれている。約2億5000万年前に繁栄していた両生類アファネランマの化石を世界初公開するなど、現在の生き物の多くの祖先とみられる生物の化石などを数多く展示している。

 見る機会が少ない化石に触れ、子どもたちに興味関心を持ってもらおうと、全国各地の博物館や化石館の協力のもと同館が企画した。

 展示したのは先カンブリア紀(約6億年前)―現代の生物の化石や複製など約300点。最古のクジラといわれるパキケタス(約5000万年前)や現在も生息しているツチクジラの頭骨化石、日本人が発見したという全長約4メートルの草食恐竜ニッポノサウルス(約8000年前)の複製骨格などを紹介。このほか世界最大のアンモナイトとされるパラプソジア・セッペンラデンシス(直径約2・5メートル、全長3・5メートル)の生体模型や肉食恐竜ディメドロドン(約3億年前)の骨格も展示され、訪れた人は圧倒されながらも一点一点細部までじっくりと鑑賞していた。

 展示は10月15日(日)まで。期間中は化石のレプリカ作りや化石消しゴム作りといったワークショップに参加できる。7月16、23日、8月6、13、20日(いずれも日曜日)にはアンモナイトや古代ザメの歯など本物の化石を使ったアクセサリー作りも行われる。参加費はレプリカ作りと消しゴム作りは300円で、アクセサリー作りは500円。いずれも要予約。予約と問い合わせは月山あさひ振興公社=電0235(53)3411=へ。

先カンブリア紀―現代の生物の化石や複製を展示した企画展。写真中央はニッポノサウルス=12日
先カンブリア紀―現代の生物の化石や複製を展示した企画展。写真中央はニッポノサウルス=12日



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