2024年(令和6年) 2月15日(木)付紙面より
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米大リーグ評論家でスポーツジャーナリストの福島良一さん(67)を招いた講演会が10日、酒田市の泉学区コミュニティ防災センターで開かれ、歴史や日本人選手の活躍など大リーグの魅力を伝えた。
福島さんは千葉県出身。中央大商学部卒。米大リーグ、マイナーリーグ、独立リーグなど多数の球場を訪問取材。スポーツ紙での執筆やテレビ・ラジオなどでの解説、評論などでも活躍している。講演会は子どもたちに野球を指導している「MyT会」(佐藤繁信代表)が企画し、児童生徒や市民らが聴講した。
福島さんは“野球の神様”ベーブ・ルースや黒人初の大リーガーといわれるジャッキー・ロビンソンを紹介し「人種差別の壁を打ち破ったロビンソンがいたからこそ、大谷翔平選手なども大リーグで活躍することができると言っても過言ではない。ただ、大谷選手は米国人も驚く記録を成し遂げていて単なるヒーローではなく、米国全体のヒーローになっている」と解説した。また、「来年はイチローさんがアメリカ野球殿堂博物館に加わると言われている。来年は大谷選手だけでなく、イチローさんも大きな話題になる」などと指摘した。
質疑応答では「一流選手に共通することは」「日米の野球練習の違いは」などの質問に、「一流選手は自分で考えながら努力し、準備を怠らない」「日本では1年間野球をするが、アメリカでは野球だけでなくいろいろなスポーツをして身体能力を高める。効率的な練習と選手に考えさせることを大事にしている」などと答えていた。