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2024年(令和6年) 2月16日(金)付紙面より

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酒田・飛島にまつわる民話 アニメ化記念上映会と「飛島エンタメ会議」 トークやコスプレステージ 島の可能性探りPR考える

 酒田市の飛島にまつわる民話「トドの恩返し」のアニメ化を記念した上映会と、島の可能性について語るイベント「飛島エンタメ会議」が11日、同市の県酒田海洋センターとSAKATANTO(サカタント)で開かれ、トークショーやコスプレステージで盛り上がった。

 アニメ「トドの恩返し」は、海にまつわる民話や伝承を後世に伝える一般社団法人日本昔ばなし協会(沼田心之介代表理事)と日本財団「海と日本プロジェクト」の事業「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環。海洋センターで行われた上映会には約30人が参加、島の漁業や暮らしについて、映像やクイズを交えて紹介した後、約5分半のアニメ「トドの恩返し」を上映した。

 「昔、飛島に海獣・トドの群れが生息していた頃、親からはぐれた子トドを助けた島の漁師が、母トドからお礼としてイカや魚がたくさん取れる漁場を教えてもらう」というストーリー。鑑賞した鶴岡市の朝暘第五小学校2年、佐藤凉帆(すずほ)さん(8)は「トドがかわいかった。アニメを見て、生き物に優しくしようと思った」と話した。

 矢口明子市長と、飛島の民話を集めた絵本「とびしまむかしがたり」の監修を務めた東北工業大学の岸本誠司教授(民俗学)による対談も行われ、参加者は島の伝承や民話について学んだ。

 その後、サカタントで開かれた飛島エンタメ会議では、鶴岡市立加茂水族館で海獣担当を務める香焼(こうたく)慶子さんが海の生き物について解説したほか、飛島の守り神「御積島(おしゃくじま)の龍神様」をモチーフにしたオリジナルキャラクター「穐津(あきつ)様」が発表され、島暮らしのコスプレイヤー「薫狼(かおろ)」さんがその装いで登場すると、クオリティーの高さに参加者から拍手が送られた。

 薫狼さんは「コスプレすることで島のPRになれば。毎年秋に島で開催しているイベント『コスプレアイランド』でもこの衣装を着て、周知を図っていきたい」と話した。

上映会の対談で飛島の民話について解説=11日、県酒田海洋センター
上映会の対談で飛島の民話について解説=11日、県酒田海洋センター



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