2024年(令和6年) 2月18日(日)付紙面より
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鶴岡市温海地域オリジナルの日本酒「摩耶山(まやさん)」が仕上がった。今年で販売20周年を迎え、切れ味がいい「摩耶山しぼりたて」(720ミリリットル・税込み1210円)とこくのある「摩耶山にごり酒」(同・1320円)の2銘柄を20日から温海地域の各酒店で販売する。
「摩耶山」は地域の特性を生かした特産品を開発しようと出羽商工会温海支所と温海酒徳会(会長・佐藤満也萬来屋酒店店主、加盟16店)が、初孫で知られる東北銘醸(酒田市)の協力を得て2004年に初めて醸造した。摩耶山の麓にある越沢地区の湧水・郷清水(ごうしみず)の清らかな水で栽培された「はえぬき」を酒米にした本醸造と純米大吟醸の2銘柄を販売し、その後、「しぼりたて」「にごり酒」「蔵出し原酒」を加え、摩耶山シリーズは計5銘柄で構成される。
16日にあつみ温泉「萬国屋」で行われた新酒発表会には、温海酒徳会メンバー、温泉旅館や観光協会の関係者ら50人ほどが参加した。
台湾から来日し昨年9月に萬国屋に入社した張明媛(チャン・ミンユエン)さん(23)は「日本酒は大好き。料理との組み合わせで味の感じが変わるのが面白い。今年の摩耶山は昨年よりも飲みやすい仕上がり。好美味(ハオ・メイウェイ)」と感想を話した。
東北銘醸営業部の高橋英行次長は「昨夏の猛暑で米が硬くて発酵に苦労したが、その分、味に幅がありシャープで切れのある仕上がりになった」と参加者に報告し、温海酒徳会の佐藤会長は「20周年に感謝。この酒は温海でしか買えない。温海にきて飲んでもらいたい。今年も『温海育ちの酒』を多くの人に楽しんでいただけたら」と話した。
3月2日(土)には、あつみ温泉朝市広場で「第10回摩耶山新酒まつり」を行う。あつみ温泉のペア宿泊券が当たる抽選会もある。時間は午後3時から同6時まで。チケットは前売り1500円(当日券2000円)。問い合わせはあつみ観光協会=電0235(43)3547=へ。
「摩耶山シリーズ」に関する問い合わせは萬来屋酒店=電0235(43)2030=へ。