2024年(令和6年) 2月18日(日)付紙面より
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豪快な豆まきで知られる鶴岡市加茂の妙定寺(守山正純住職)で16日、恒例の「ヤクヨケ豆マキ大祈祷(きとう)会」が行われた。
同寺の豆まきは日蓮大聖人が佐渡島で人々を苦しめていた悪蛇に石を投げて退治した故事に由来する。日蓮大聖人が生まれた「2月16日」に合わせて大祈祷を行い、檀家信者の厄を払っている。
この日は守山住職と僧侶が境内で冷水を浴びて身を清めた後、本堂で祈祷を申し込んだ人たちの会社名や個人名を読み上げ事業繁栄、商売繁盛、家内安全、身体堅固、交通安全、合格祈願、諸願成就を願った。
祈祷を終えると、守山住職らが大きな升に入れた福豆(計約300キロ)を勢いよくまき、集まった人たちは風呂敷を広げて頭上から降り注ぐ豆を拾い集めた。
新潟から初めて来たという親子は「豪快すぎてびっくりした。頭から御利益のある豆を浴びることができて厄が払われた感じがする」、年配夫婦は「(拾った福豆は)今年も親戚にお裾分けしたり、家庭菜園の畑にまいて立派な野菜が育つようお願いする」と話していた。