2024年(令和6年) 5月21日(火)付紙面より
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岸田文雄首相は19日、酒田市の日本海総合病院を訪れ、医療MaaS(マース)の診療車両など視察し、庄内地域で進められている医療DXについて関係者と意見交換した。
吉村美栄子県知事、矢口明子酒田市長、地域医療連携推進法人・日本海ヘルスケアネットの栗谷義樹代表理事、県・酒田市病院機構の島貫隆夫理事長らが出迎えた。加藤鮎子内閣府特命担当大臣(衆院山形3区)が同席した。
今月から同機構が運用を開始した慢性疾患の人など中山間地の受診困難患者を対象に、遠隔診療機能を備えた車が出向くことで来院せずに医療サービスが受けられる医療MaaSの診療車両やマイナンバーカード受付専用機を視察。引き続き、関係者との意見交換が行われ、岸田首相は日本海ヘルスケアネット設立の経緯、連携推進によるメリットや全国に同様の仕組みを広める際のポイント、医療DXでは電子カルテなどの情報共有、医療・介護連携などについて質問していた。
岸田首相は意見交換後、報道陣に対し「政府として医療界、産業界と一丸となって医療DXの実現に取り組み、12月のマイナ保険証への移行に向けて万全の準備を進める。マイナ保険証は医療DXを進めるための基盤となるもの。全ての人が安心して保険診療を受けられる環境整備を進めていきたい」と語った。