2024年(令和6年) 6月30日(日)付紙面より
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酒田市の新堀小学校(鈴木久美子校長、児童56人)で28日、同校伝統の相撲大会が行われ、豆力士たちが熱戦を展開した。
同校では6年生が毎年、学校田で栽培した稲わらを使用し、土俵の俵作りにも取り組んでいる。同校の相撲大会は先の大戦後間もなく始まり、約80年の歴史がある。コロナ禍のため2020年から中止や児童による取組を行わずに実施していたが、今年は5年ぶりに制限なしで、「創立150周年記念校内相撲大会」として開催した。
この日の大会は同校相撲場で行われ、全校児童が参加。児童たちは男女別に「1・2年の部」「3・4年の部」「5・6年の部」の6部門に分かれ、トーナメント戦で勝敗を競った。児童たちはこれまでに体育の授業で四股踏みや摺(す)り足を学ぶなど気合十分。
「光乃月(ひかのつき)」「真龍山(しんりゅうざん)」など自ら考案した四股名で呼び出されると土俵に上がり、熱のこもった取り組みを披露した。豆力士たちの熱戦に、会場に詰め掛けた保護者からは一戦ごとに大きな拍手が送られていた。
3・4年の部で優勝した4年生の齋藤唯悠(いちか)君(9)は「強い相手に勝ててうれしい。緊張したけれどとても楽しかった」と話していた。