2024年(令和6年) 7月28日(日)付紙面より
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庄内町の庄内総合高校(佐藤りか校長)で23日、「少子化対策意見交換会」が開かれ、3年生11人が町役場職員らと意見を交わした。同校の「地域を学ぶ」という選択授業の一環。同町では人口減少が顕著で、特に女子中高生の人口が20年前と比べほぼ半数しかいない状況。町にいる若者の意見を参考に人口減少の打開策を探ろうと、意見交換会を実施した。
この日は町企画情報、子育て応援両課職員4人が同校を訪問。▽町の特徴や魅力▽町に住み続けたいと思うか▽若者が住み続けるために町にしてほしいことは―をテーマに生徒たちに意見を募った。
生徒たちは「自然が豊か」「食材がおいしい」「庄内金魚がかわいい」など町の魅力について述べる一方、「進学のため県外を目指すが、戻って来たいか今は分からない」「やりたい仕事や専門職に就くための学校が町内にない」「結婚相手によって県外に行くかも」など将来的に町外へ出ることや、町内で希望職に就くことの難しさを語った。
また「一度は県外に出たいが、最終的には町に戻ってこれたら。その時に住みやすくなっていたらうれしい」などの意見もあり、職員たちは熱心にメモを取りながら、多くの意見に耳を傾けていた。
参加した齋藤凌玖(りく)さん(18)は「庄内町を深く知るきっかけになった。自分は町に愛着を持っているので、卒業後も住み続けていけたら」と。町企画情報課の伊藤典子主任は「実際に聞かないと分からないことが多くあった。皆さんの意見を参考に、町として何ができるか考えていきたい」と話した。