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2024年(令和6年) 7月28日(日)付紙面より

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泥かき出しに追われる 酒田 床上・床下浸水50件超 大雨被害

 26日朝にかけて大雨に見舞われた庄内地方は27日、住民が浸水の後片付けに追われた。28日にかけ梅雨前線が再び東北地方を北上し、大気の状態が非常に不安定となる見込みで、山形地方気象台は引き続き土砂災害、浸水に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 2度にわたって大雨特別警報が出された酒田市のうち、荒瀬川が氾濫したため甚大な被害が出た八幡地域では一時、大沢地区が孤立。陸上自衛隊神町駐屯地(東根市)から第20普通科連隊が出動し、地区住民の救助に当たった。国道344号は八幡総合支所以東で通行止めの措置が続く。荒瀬川から泥水が流れ込んだ八幡保育園では、住民らがかき出す作業に追われ、断続的な降雨で中断を繰り返しながら汗を流していた。

 同市の26日午後7時までのまとめによると、人的被害の報告はない。建物の浸水被害は床上・床下計51件と、八幡地域の市営アパート12棟で確認しているほか、袖浦川が越水したため錦町地内でも発生している模様。八幡・平田両地域では断水している。停電発生箇所もある。

 市は27日、災害復興支援に向けた寄付の受け付けを各ふるさと納税サイトで始めた。災害支援のため返礼品はない。酒田市民も申し込みでき、全額を復旧事業、今後の防災対策に活用する。

 同じく大雨特別警報が出された遊佐町では27日から、家庭から出た災害ごみの受け入れが始まった。サン・スポーツランド遊佐(小原田)、あぽん西浜南側(吹浦)の2カ所で午前9時から午後4時まで受け付けている。

氾濫した荒瀬川から敷地内に流れ込んだ泥をかき出す地区住民たち=27日午前、八幡保育園前
氾濫した荒瀬川から敷地内に流れ込んだ泥をかき出す地区住民たち=27日午前、八幡保育園前



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