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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 8月8日(木)付紙面より

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鶴岡東聖地“生誕100年の夏”堂々行進 夏の甲子園開幕 大会5日目 11日第2試合 東北勢対決に臨む

 第106回全国高校野球選手権大会は7日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開会式が行われた。本県代表で2年ぶり8回目の甲子園出場を果たした鶴岡東のベンチ入りメンバーが、緑の芝生が広がるグラウンドを堂々と行進。生誕100年を迎えた“聖地”で、深紅の大優勝旗を懸けた戦いの始まりに心を躍らせた。

 開会式は同日午前8時半から行われた。鶴岡東が出場した2年前はコロナ禍のため主将のみの行進。今回はベンチ入りメンバー全員が入場行進に参加した。今年元日の能登半島地震で大きな被害が出た石川県の穴水高校の東野魁仁主将(3年)が先導役を務め、昨夏の覇者・慶應義塾(神奈川)の加藤右悟主将(3年)が行進。続いて各校が南から順に登場した。鶴岡東は山形大会の優勝旗を手にした小林優星主将(3年)を先頭に、メンバーが胸を張って堂々と行進した。

 大会会長あいさつ、盛山正仁文部科学大臣の祝辞に続き、智辯和歌山(和歌山)の辻旭陽主将(3年)が「100年前に誕生した甲子園が、これからも憧れの地であり続けることを願うとともに、応援してくれる人たちへ希望と感動を伝えられるよう最後まで戦い抜くことを誓う」と宣誓した。

 始球式は、1973年の第55回大会に出場した江川卓さん(作新学院出、元プロ野球選手)が務めた。

 鶴岡東は大会5日目の11日(日)、1回戦第2試合(午前10時35分試合開始)で聖光学院(福島)と東北勢同士で激突する。

第106回全国高校野球選手権大会の開会式で堂々と入場行進する鶴岡東のメンバー=7日、阪神甲子園球場(時事)
第106回全国高校野球選手権大会の開会式で堂々と入場行進する鶴岡東のメンバー=7日、阪神甲子園球場(時事)


2024年(令和6年) 8月8日(木)付紙面より

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庄内記録的大雨被害 国の災害査定官現地入り 仮橋設置など助言

 先月の記録的な大雨に関し、国土交通省水管理・国土保全局防災課の猪子敬之介災害査定官が6、7の両日、甚大な被害が出た酒田市大沢地区で災害緊急調査を実施、専門的見地から応急復旧工法、本格的な復旧に向けた技術助言を行った。猪子査定官は「被害が出たメカニズムをしっかりと把握し、危険の除去を図って」とアドバイスした。

 災害緊急調査は大規模災害発生時、国交省が災害査定官を現地に派遣し、道路、河川、水道など公共土木施設に対する応急復旧、本格復旧に係る方針や工法などに関する技術的助言を行う制度。猪子査定官は初日午後、八幡保育園付近の桜橋から大蕨集落の大平沢橋まで、氾濫した荒瀬川沿いの橋梁(きょうりょう)を中心に6カ所を調査した。

 2日目は発災後、初の本格的な雨降りとなる中、大沢コミュニティセンター付近の君畑橋から、最も奥の北青沢集落まで計5カ所で破損した橋脚や護岸、陥没した道路など確認。県と市の担当者から状況を聞き、「次の出水期まで急いで道路・河川の土砂・流木の除去を。一日でも早く地域の人が使えるよう仮橋の設置も検討してほしい」などとアドバイスした。

 記者団の取材に対し、猪子査定官は「まずは被災した人たちにお見舞い申し上げる。断続的な護岸の破損、橋梁の浸食が今回の災害の特徴といえる。本格復旧には時間を有する。仮の工事も含め助言していく」と述べ、公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法の有効活用を説いた。

県、市の担当者の説明を受ける猪子査定官(手前左)=7日午前、酒田市大沢地区
県、市の担当者の説明を受ける猪子査定官(手前左)=7日午前、酒田市大沢地区


2024年(令和6年) 8月8日(木)付紙面より

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鶴岡の食文化を観光に 昭和女子大生や留学生笹巻作り モニターツアー

 鶴岡市の食文化体験を観光商品化につなげようと鶴岡食文化創造都市推進協議会が主催するモニターツアーが5日、同市朝日地域で開催された。東京都からの大学生や留学生、地元高校生ら9人がササの葉の収穫や笹巻作りを体験した。

 同協議会では、つるおか伝統菓子の「鶴岡雛菓子」「笹巻」「とちもち」を観光資源として活用しようと、さまざまなイベントを行っている。「笹巻」については昨年、地元の人を対象に、笹巻への理解を深めてもらう講座を開催。今年は県外からの観光客、特にインバウンドを意識した観光商品化を目指して実施。フィールドワークなどで交流のある昭和女子大「どさいぐ?鶴岡プロジェクト」のメンバー4人と志摩園子(そのこ)特任教授、同大近隣にあるテンプル大学の留学生2人、通訳を担う致道館高校の2年生2人が参加。午前中は朝日地域内のササの自生地でササを収穫。産直あさひ・グーでの昼食を挟んで水洗いとゆでる作業を同所で行った。

 その後、グーの伊藤ます子さんの指導で、もち米を巻く作業。葉2枚を裏合わせにして重ねたものに、灰汁(あく)水に漬けておいたもち米を入れて巻き、イグサのひも掛け。参加者は伊藤さんの手本を見ながら、きれいな正三角形にするのに苦労していた。伊藤さんは「笹巻は200年ぐらい前から食べられていた保存食。ポリフェノールもいっぱいで美容にもいい」とPRしていた。

 どさいぐ?鶴岡プロジェクトリーダーで4年の中村玲季(たまき)さん(21)は「鶴岡を訪れるのは4度目だが、笹巻を作るのは初めて。11月の学園祭で作って広めたい」、中国・大連の出身でテンプル大学3年の辰希(しんき)さん(23)は「笹巻に似た粽(ちまき)を新年や端午の節句に子どもの頃から作っていたのでとても楽しい。予想していた味とは違っていたが、違いが感じられて良かった」と話していた。

 同協議会では、今年「庄内の笹巻製造技術」が登録無形民俗文化財に指定されたことで、さらに鶴岡の笹巻をアピールしていこうと、モニターツアーの感想を基に検討を重ねるという。

伊藤さんの指導(右)で女子大生らが笹巻作りに挑戦した
伊藤さんの指導(右)で女子大生らが笹巻作りに挑戦した


2024年(令和6年) 8月8日(木)付紙面より

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伝統の「みかぐら」受け継ぐ 鶴岡市大西町女子児童ら 老人福祉施設で披露 豊作と健康祈る

 鶴岡市大西町の女子児童・生徒でつくる「大西町みかぐら隊」が6日、同市内の老人福祉施設を慰問し、利用者たちの前で豊作と健康を祈る「みかぐら」を披露した。

 朝暘六小が開校した1976年ごろ、当時の教諭が始めた「みかぐらクラブ」が学区内に広がった。しかし近年の少子化の影響で、現在活動を続けているのは大西町町内会(佐藤清会長)だけという。

 みかぐら隊は例年、夏休みになると1週間にわたり午前6時から2時間の練習を行う。町内の高校生や帰省した大学生がコーチとなり、小学生たちに指導するなど、先輩から後輩へ受け継ぐ「地域教育」としても取り組んでいる。

 練習を重ねた子どもたちは8月上旬の同町の夏祭り(盆踊り)で成果を披露している。さらに2009年からは福祉施設を訪問し高齢者と触れ合いを深めている。コロナ禍以降、慰問活動は中止となっていたが昨年4年ぶりに再開した。

 今回は小学生から大学生までの隊員とOG合わせて15人と、引率役の佐藤会長、大西町みかぐら保存会の渋谷良会長が、福祉のひろばいなおい(稲生二丁目)とのぞみの園(茅原町)を訪問した。このうち、福祉のひろばいなおい(鳴海浩司所長)では法被姿の子どもたちが伝統のみかぐらを元気に踊り、ホールに集まったお年寄りを喜ばせた。

 みかぐら隊の高橋希夏さん(11)=朝暘六小6年=は「少しミスがあったけど、緊張もなく昨年より上手に踊れた。これからは後輩たちに踊りをしっかりと教えて地域の伝統を守りたい」と話していた。

福祉施設を利用するお年寄りたちの前で、子どもたちが伝統の「みかぐら」を披露した=福祉のひろばいなおい
福祉施設を利用するお年寄りたちの前で、子どもたちが伝統の「みかぐら」を披露した=福祉のひろばいなおい



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