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2024年(令和6年) 9月1日(日)付紙面より

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大雨浸水被害の保育園へ 笑顔と元気届ける 八幡保 代替先の松山保で交流イベント 「新しい友達と遊ぶの楽しい」

 7月下旬の記録的大雨で決壊・氾濫した荒瀬川から大量の土砂が園舎に流れ込み、使用できなくなっている酒田市麓の八幡保育園(堀ゆかり園長、園児70人)の全園児は現在、同市字山田の松山保育園(鈴木留美子園長、同58人)に通っている。通園開始から1カ月が経ち、子どもたち相互の交流を図る初めてのイベントが30日、市松山農村環境改善センターで開かれた。酒田米菓(同市両羽町、佐藤栄司社長)のマスコットキャラクター・オランダちゃんも来場し、オランダせんべいをプレゼント。会場に笑顔が広がった。

 荒瀬川近くに立地する八幡保育園は、今回の大雨で保育室などに大量の泥水が流入し床上浸水被害が出た。衛生環境の悪化、冷暖房設備の故障などで保育継続が困難になったため、7月29日から全園児と職員は松山保育園で代替保育を実施中。八幡保育園の復旧作業は8月下旬にスタート、代替保育は当面の間続く見通しとなっている。

 開始から1カ月が経過し、変化した環境にも徐々に慣れてきたことから両園が交流イベントを企画。八幡地域に鳥海山麓工場がある縁で「子どもたちに笑顔と元気を届けたい」との思いで同社はこの日に合わせてオランダちゃんの派遣、プレゼント贈呈を決めた。

 この日は両園の全園児と職員が参加。オランダちゃんが登場すると、園児たちからは大歓声が上がり、両園の代表にオリジナルシール入りオランダせんべいを手渡した。引き続き両園の3―5歳児は一緒に遊戯やゲームを楽しんだ。八幡保育園の渡部咲太郎ちゃん(6)と小野凛ちゃん(6)は「オランダちゃんはかわいい。もっと友達を増やしたいなあ」と。松山保育園の遠藤大知ちゃん(6)も「新しい友達と遊ぶことができ楽しかった。これからもいっぱい遊びたい」と話した。

 オランダちゃんを“引率”した同社経営企画ゼネラルマネージャーの小野賢人さんは「工場は若干浸水した程度で大丈夫だった。保育を継続してもらっていることへの感謝の気持ち」と話した。

オランダちゃんを囲んで記念撮影する園児たち
オランダちゃんを囲んで記念撮影する園児たち



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