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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 10月4日(金)付紙面より

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自分たちもできる被災者支援 酒田・琢成小 大沢地区で稲刈りボランティア 土砂のため機械入れず手刈りで協力

 今年7月末に発生した記録的大雨で甚大な被害を受けた酒田市大沢地区の支援に向け、同市の琢成小学校(小松泰弘校長)の5年生26人が2日、地区内の稲刈りボランティアに参加。土砂が入り込んだ影響で機械刈りができない農地での手刈り作業に従事し、汗を流した。

 夏休み明けに児童たちから「自分たちが取り組める被災者支援を」との声が上がり、総合学習の一環としてボランティア活動に取り組むことを企画。先月19日には同地区で合同会社「COCOSATO」を運営する阿部彩人さん(44)=同市漆曽根出身=を招き、講話を通してその惨状を目の当たりにするとともに、土砂や倒木が流入しコンバインが入れなくなった農地では稲刈りを手作業で行っていることを知り、農家の手助けをしようと今回の活動実施を決めた。

 この日は曇天の中、同地区の青沢集落に児童たちが初めて訪れ、地元農家の相蘇悦子さん(75)から教わりながら、一般ボランティア参加者2人と共に「ひとめぼれ」の稲刈りに挑戦。水路が埋まった影響で排水ができず、ぬかるんだ状態の農地に何度も足を取られ悪戦苦闘しながらも、児童たちは懸命に稲を刈ったり束ねたりする作業に取り組んだ。

 泥だらけになった小保内彩衣(さえ)さん(10)は「田んぼの中にも泥がたくさんたまっていてとても歩きづらく、刈るのが大変だった。同じ酒田で被害を受けた人のためにできることがあって良かった。これからも続けたい」と。阿部さんは「市街地の子どもたちが、大沢地区のことを考えてくれたことが何よりうれしい」と話した。刈った稲はくい掛けでの天日干し後、脱穀するという。

 一方、阿部さんが八幡地域の若者らと発足した「酒田やわた未来会議」(仮称)では、引き続き被災農地で活動するボランティアを募集している。問い合わせ、詳細は同会議のホームページ、またはSNSへ。

コンバインが入れない農地で懸命に手刈りを行う児童たち
コンバインが入れない農地で懸命に手刈りを行う児童たち


2024年(令和6年) 10月4日(金)付紙面より

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アメリカザリガニ有効利用 鶴岡「ほとりあ」「ざり卵」プリン5日限定販売

 鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」で5日(土)、周辺の湿地で駆除した外来種のアメリカザリガニを餌にニワトリが産んだ卵を使って開発されたプリンの限定販売が行われる。「ざり卵」と名付けたこの卵は、通常の卵と比べて黄身の色が濃いといった特徴があり、地元の菓子店が開発したプリンはオレンジ色に近く、濃厚な味に仕上がったという。駆除したザリガニの有効利用の拡大につなげていく。

 ほとりあ、山形大学農学部、藤島地域の養鶏農家・佐藤直樹さんが共同で昨年度から、ざり卵の共同研究を進めている。ほとりあで駆除するアメリカザリガニは年間2万匹に上るが、粉末加工で食品利用するのは1割程度。そこで、ニワトリに餌として与えて卵を活用する取り組みに乗り出した。

 平飼い養鶏を行っている佐藤さんに、ゆでて冷凍したザリガニを丸ごと提供し、餌として1週間以上与える取り組みなどを試験的に実施。農学部の調査でこれまでに、黄身が赤みを帯びて濃い色になることや、ニワトリが有効な餌として認識して食べることなどが分かった。

 プリンは、ほとりあがある地元の菓子店「福田屋」が協力して開発した。5日午前9時から、ほとりあで限定20個を販売(1個税込み280円)する。同時に、佐藤さんの養鶏場の平飼い「ざり卵」6個入り1パックを420円(税込み)で計15パック販売する。

 ほとりあは「駆除したザリガニの食材活用の幅が『ざり卵』によって広がることを期待している」と話している。販売などに関する問い合わせは、ほとりあ=電0235(33)8693=へ。

ほとりあのイベントで行われた卵の色比べ。手前が「ざり卵」の黄身で、隣が通常の卵の黄身
ほとりあのイベントで行われた卵の色比べ。手前が「ざり卵」の黄身で、隣が通常の卵の黄身

ゆでて冷凍したアメリカザリガニを食べるニワトリ
ゆでて冷凍したアメリカザリガニを食べるニワトリ


2024年(令和6年) 10月4日(金)付紙面より

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有毒キノコに注意 食中毒の防止図る 鶴岡 きのこ鑑別・相談会開く

 本格的なキノコ狩りシーズンを迎える中、有毒キノコによる食中毒の防止を図る「きのこ鑑別・相談会」が29日、鶴岡市のくしびき温泉ゆ~Townで開かれた。食用と有毒、毒はないが食用に向かない不食などのキノコが展示されたほか、専門家による有毒・無毒の鑑別が行われた。

 県はキノコ狩りが最盛期となる10月をキノコによる食中毒の予防月間とし、広く注意を呼び掛けている。県食品安全衛生課によると、過去10年間の県内のキノコ食中毒は29件あり、患者数は74人。このうち8割近い57人がツキヨタケによる食中毒で、食用のムキタケやヒラタケ、シイタケと間違って食べたものとみられる。

 鑑別・相談会は、正しい知識を習得し毒キノコの採取や誤食の防止につなげようと、鶴岡地区食品衛生協会指導員部会東支部(粕谷典史支部長)が毎年、専門家の「山形きのこ会」の協力で実施している。会場には鶴岡市の朝日、櫛引、羽黒地域を中心に収穫した約100種類のキノコを分類して名前を付けて展示。来場者は食用と有毒のキノコの違いを目で確認したり、手に取って匂いを嗅いだりしていた。

 鶴岡市や酒田市、遊佐町の住民8人が持ち込んだキノコの鑑別も行われ、山形きのこ会の鑑別士3人が収穫場所の周辺環境などを聞き取り、図鑑と見比べながら毒キノコかどうか鑑別していた。同会の鑑別士の佐藤育子さん(73)は「例年と比べ秋のキノコの生育が遅れている。特に生育途中の小さなキノコは特徴がはっきりせず、食用と有毒が混生している場合は見分けるのが困難。我慢して少し大きくなるまで待ってから採取するよう心掛けてほしい」とアドバイスしていた。

食用や有毒など地元で採取されたキノコを展示
食用や有毒など地元で採取されたキノコを展示


2024年(令和6年) 10月4日(金)付紙面より

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荘内病院 入院患者へ癒やしのひととき 美しい楽器の音色「緩和ケアコンサート」

 鶴岡市立荘内病院(鈴木聡院長)で1日、「緩和ケアコンサート」が開かれた。市内の音楽家グループや医師、看護師などがピアノやフルート、チューバなどを演奏し、入院患者などへ癒やしのひとときを贈った。

 がんなど病気の苦しみや心の悩みといった患者のさまざまな問題を解決する「緩和ケア」について広く周知を図ろうと2008年から開催している。コロナ禍の間は中断しており今回5年ぶりのコンサートとなった。

 毎回参加しているミュージックボランティア「ひまわりの会」(阿蘇路会長)のメンバー4人と同病院の医師と看護師、研修医4人の計8人が出演。会場の同病院外来中央ホールには入院や外来の患者と付き添いの家族、医師や看護師など100人を超える聴衆が集まった。
 コンサートはひまわりの会メンバーの赤澤朋子さんによるピアノソロ「雨だれ」(ショパン)で幕開けし、フルートやビオラ、チューバ、ピアノで「見上げてごらん夜の星を」やディズニーソングの「星に願いを」など8曲を披露した。

 また、ひまわりの会メンバー4人による8手連弾「きらきら星変奏曲」は、計40本の指が鍵盤を叩き、大きな拍手を受けていた。最後に会場の全員で「ふるさと」を合唱し、楽しいひとときを過ごした。

 ひまわりの会メンバーの齋藤美緒さん(48)は「5年ぶりにコンサートができて良かった。患者の皆さんにとって少しでも癒やしになれば」と話した。また、フルート演奏で参加した同病院医師の石垣大輔さん(41)は「楽しく演奏した後、多くの人から声を掛けられて逆に癒やされた」と笑顔を見せていた。

荘内病院の医師や看護師も演奏に参加し、患者たちへ癒やしの音色を届けた
荘内病院の医師や看護師も演奏に参加し、患者たちへ癒やしの音色を届けた

ひまわりの会メンバー4人による8手連弾が披露され、大きな拍手が送られた
ひまわりの会メンバー4人による8手連弾が披露され、大きな拍手が送られた


2024年(令和6年) 10月4日(金)付紙面より

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子どもたちの元気な声響く 余目保育園児招きドングリ拾い 庄内町 マルハチ

 漬物製造のマルハチ(庄内町廿六木、阿部武秀社長)で1日、余目保育園(佐野星園長)の園児を招いたドングリ拾いが行われ、園児たちの元気な声が秋空に響いた。

 同社では地域貢献の一環で、同社駐車場西側のマテバシイの木24本をドングリ拾いの場として提供。毎年地元園児たちの情操教育に役立てられている。

 この日は同園の3歳児31人が同社を訪問。先生から注意事項を聞いた後、園児たちは地面いっぱいに落ちている大小さまざまなドングリに目を輝かせ、夢中になって拾い集めていた。

 20分ほどで園児たちの袋は約1―2センチのドングリでいっぱいに。参加した渡部結稀(ゆき)ちゃん(3)は「草の中に隠れてるどんぐりを見つけるのが楽しかった」と。葉っぱも拾った岩崎颯介君(4)は「ドングリの帽子もたくさん拾った」と笑顔で話した。拾ったドングリは園での遊びや工作に利用されるという。

ドングリ拾いを楽しむ園児たち
ドングリ拾いを楽しむ園児たち



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