2024年(令和6年) 11月5日(火)付紙面より
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酒田市の中通り商店街で3日朝、今季最後の「さかた北前朝市」が行われ、多くの買い物客や観光客らで早朝の商店街に活気があふれた。
中心市街地でかつては盛んに行われていた「酒田の朝市」を復活させ、にぎわい創出につなげることを目的に、中通り商店街や酒田商工会議所などで構成する酒田まちなかにぎわい協議会を母体とした実行委員会(高橋剛実行委員長、事務局・元気インターナショナル)が運営。5年目の今季は計6回開催した。
この日は、中通り商店街の2ブロックを通行止めにし午前7時にスタート。温かい納豆汁の振る舞いのほか、新鮮な野菜、海鮮、焼きたてのパン、玉こんにゃく、クラフト作品など既存の13店舗を合わせ計34店舗がずらりと軒を連ねた。
冷え込んだものの、柔らかな秋の日が差す中、訪れた人は店主らと会話を楽しみながら次々と目当ての商品を購入したり、椅子に座ってゆっくり朝食を楽しんだりと今年最後の朝市を楽しんでいた。中には開始早々に売り切れる店もあるなど、好評を見せていた。
実行委によると、観光客、リピーターも多く訪れ、市民への定着を実感した1年だったという。高橋実行委員長は「高校生や大学生も販売に参加するなど、店舗と市民みんなで盛り上げてくれてありがたい。来年は運営体制を確立させ、出店数を増やすなど内容を充実させて6月を迎えたい」と話した。
来年も6月の第1日曜日に再開する予定で、引き続き酒田の魅力を市内外に発信していく。