2024年(令和6年) 11月6日(水)付紙面より
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荘内日報社主催の「第48回囲碁二段位獲得戦」(日本棋院鶴岡、酒田両支部主管)が2日、鶴岡市大宝寺町の日本棋院鶴岡支部囲碁サロン鶴岡で行われ、同市坂野下の初段・菅原直志さん(69)が優勝し、二段位を獲得した。菅原さんには後日、日本棋院二段の免状が贈られる。
獲得戦には両支部から選ばれた8人のうち1人が棄権し、7人が出場。持ち時間35分、6目半コミ出しのルールでトーナメント戦を繰り広げた。開会式で荘内日報社の橋本政之社長が「四冠で世界一にもなった東北ゆかりの一力遼さんの活躍で囲碁界も盛り上がっている。獲得戦は緊張することと思うが、熱い戦いを期待する」と激励した。
1回戦は長谷川健悟さん(76)=鶴岡市海老島、1級=と高橋孫一さん(75)=酒田市宮之浦一丁目、初段、冨樫修さん(74)=鶴岡市東原町、初段=と川越弘一さん(93)=酒田市北今町、初段、菅原さんと齋藤仁志さん(74)=酒田市一番町、初段=が対戦し、高橋さん、冨樫さん、菅原さんが勝ち上がった。
準決勝第1局は高橋さんと冨樫さんが対戦し、冨樫さんが終盤に逆転して競り勝った。同第2局は鈴木慶次さん(83)=鶴岡市新形町、初段=と菅原さんが対戦し、優勢だった菅原さんが鈴木さんの時間切れで勝利した。
冨樫さんと菅原さんの鶴岡勢同士の対戦となった決勝は、序盤の攻め合いで白・菅原さんが大石を取り、終盤に黒・冨樫さんが粘りを見せて攻めたものの、菅原さんがしのいで逃げ切った。
橋本社長から表彰状を贈られた菅原さんは「二段位戦には過去2回出場してどちらも準優勝。今回は相手の石をつながせないよう攻めを意識して戦った。それが良かったと思う。優勝できてうれしい」と話した。
準決勝と決勝の計3局の棋譜は後日、荘内日報に掲載する予定。
▽1回戦
高 橋 中押し 長谷川
冨 樫 17目半 川 越
菅 原 7目半 齋 藤
▽準決勝
冨 樫 2目半 高 橋
菅 原 時間切れ 鈴 木
▽決勝
菅 原 11目半 冨 樫