2024年11月26日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2024年(令和6年) 11月24日(日)付紙面より

ツイート

ボラとカラスミふんだんに 「沖海月」 ボラ高級御膳 “厄介者”をおいしく 12月末まで限定提供

 鶴岡市加茂水族館のレストラン「魚匠ダイニング沖海月」(須田剛史料理長)は、今が産卵期で脂が乗っておいしいボラとカラスミをふんだんに使った「ボラ高級御膳」を提供している。

 身も固くおいしくないと思われているため市場にも出回らず、漁師にとっては“厄介者”の存在のボラ。しかしボラの卵巣から作るカラスミはお節料理に欠かせない高級食材で、関西では師走に入るとカラスミを仕込む風習があるという。また、水面に勢いよく飛び跳ね、出世魚で縁起の良い魚でもある。

 須田料理長は4年ほど前から、庄内浜でも取れるボラからカラスミを作ろうと、地元漁師の協力で仕込みをし、製品化にこぎつけた。きっかけは2022年の酒井家庄内入部400年の記念になる料理を考案したこと。織田信長から“ごちそう奉行”と名付けられた酒井家初代・忠次公がカラスミを信長に供していた文献が残っていることから、地元で取れるボラで作ったら名物になるのではと試行錯誤を重ねた。昨年は春に、春ボラを使った御膳を発表し、今回が2度目のボラ料理の提供となる。

 11月から12月にかけて漁獲が多くなるボラ。庄内で取れたボラと料理長自身が作ったカラスミを材料にすることから手頃な価格で味わえる“高級”な一品。イメージとは違い、柔らかくておいしい白身をお造りにしてカラスミを添えた「ボラと唐墨の親子造り」をはじめ、なめろう、南蛮漬け、茶わん蒸し、握りずし、カラスミをすりおろして上に載せたご飯やそば、ボラのアラ汁などに松ケ岡産の柿をトッピングしたソフトクリームがデザートに付いて2000円(税込み)という破格値で提供する。

 須田料理長は「今年のボラは魚体も大きく、魚卵もたっぷり入っている。地元で取れ、地元の料理人が作ったことで味わえる限定料理を楽しんでほしい」と話している。

 提供は12月いっぱいを予定している。1日5食限定。予約も受け付けている。申し込み・問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。

期間限定の「ボラ高級御膳」を提供する沖海月の須田料理長
期間限定の「ボラ高級御膳」を提供する沖海月の須田料理長



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field