2024年(令和6年) 12月15日(日)付紙面より
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出羽三山神社の火祭り「松例祭」(国指定重要無形民俗文化財)に奉納する「節綱(ふしづな)」作りが13日、鶴岡市羽黒町の広瀬地区地域活動センターで行われた。広瀬藁(わら)細工の会(寒河江晴雄会長、会員16人)のメンバーが集まり1日がかりで長さ21メートル、直径10センチの綱を仕上げた。
節綱は害虫のツツガムシをかたどる大松明(おおたいまつ)になる。神社の神職が納められた綱を約1メートル間隔に切って祭り客に投げ入れ、受け取った人は自宅の玄関に飾り無病息災や家内安全を願う。綱をわれ先にと奪い合う光景は松例祭名物の一つとして親しまれている。
この日は活動センターのホールでわらをなう係と綱にする係とに分担。わらを継ぎ足しながら「それ」「それ」と力強い掛け声を合わせて丈夫な綱をつなぎ合わせた。
寒河江会長は「年の瀬恒例の作業。高齢化と担い手不足の課題を抱えているが会の伝統行事としてできる限り作り続けていきたい」と話した。仕上げた節綱は16日に納める。