2024年(令和6年) 12月19日(木)付紙面より
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庄内町の庄内総合高校(佐藤りか校長、生徒140人)で16日、同町槇島地区に伝わる「槇島ほうき」作りが行われ、生徒たちが古来より伝わるほうき作りに挑戦した。
同校では、選択科目「地域の自然」で、同地区に約200年前から伝わる「槇島ほうき」を題材にホウキキビの栽培からほうき作りまでを体験し、農業の楽しさと伝統・文化について学んでいる。
この日は「地域の自然」を選択した3年生14人が参加。体験学習を通して後継者育成を図っている「槇島ほうき手作りの会」(日下部市雄会長)のメンバー7人が同校を訪問。生徒たちは“地域の先生”の指導を受けながら、槇島ほうき独特の結び方という「舟結び」で、ホウキキビの束をまとめるなど仕上げていった。参加した丸藤仁依菜さん(17)は「最初は舟結びが難しかったが、慣れてくるとできるようになった。昔の生活を支えていたものが、今も伝わっているのはすごいことだと思う」、日下部会長は「自分で作り上げたほうきなので大事に使ってもらいたい。若い人に経験を伝えながら、少しでも槇島ほうきに興味を持ってもらえれば」とそれぞれ話していた。