2024年(令和6年) 12月20日(金)付紙面より
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オリエンタルモーター(本社・東京、川人英二社長)の鶴岡中央と鶴岡西両事業所の若手社員による理科の出前実験教室が17―19日の3日間、鶴岡第二中学校(和田恭司校長)で行われた。鶴岡市内の両事業所で製造しているモーターを活用するなどして生徒たちにものづくりの楽しさを伝え、授業を受けた2年生約140人が地元にある製造業について理解を深めた。
若手社員教育と地域貢献の一環で、2016年度から鶴岡二中と鶴岡五中で実施している。毎年、入社2年目の社員がチームを組んで講師役を務めており、今回は17人が日別に3チームに分かれて担当。3日間で2年生全5クラスの生徒が実験に臨んだ。
初日の17日は2つのクラスを対象に行われ、このうち2年5組は生徒23人が受講。5つの班に分かれ、それぞれに社員1人が指導役として加わった。講師役の社員が、モーターが動く原理となる電流・磁界・力の向きを示す「フレミングの左手の法則」を紹介し、生徒たちは乾電池と磁石、銅線を使った簡単なコイルモーターの実験や、鶴岡の事業所で作っている「ブラシレスモーター」の分解、実際のモーターを使った回転速度と回転方向の制御などに挑戦した。実験後は班ごとにグループディスカッションも行われ、社員たちはものづくりや働くことの楽しさなどを生徒たちに伝えていた。
受講した2年の池田歩積さん(14)は「フレミングの左手の法則は難しかったけど、普段の授業と違い、社員の方々から教えてもらって興味が湧いた」と話した。