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2024年(令和6年) 12月21日(土)付紙面より

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日沿道「遊佐象潟道路」17.9キロ 26年度の開通時期見直し 今夏豪雨で工事道路被災 「鳥海山」史跡保全計画変更

 国土交通省酒田河川国道事務所と秋田河川国道事務所は19日、これまで2026年度の開通を目指すとしていた日本海沿岸東北自動車道の「遊佐象潟道路」(17・9キロ)のうち、秋田県境区間をつなぐ吹浦インターチェンジ(IC、仮称、遊佐町)―小砂川IC(仮称、秋田県にかほ市)間8・3キロについて、開通時期を見直すと発表した。今夏の豪雨で工事用道路が被災するなどし、施工計画を見直した結果、工期の増加が想定されるため。遊佐象潟道路の全線開通は当初目標の26年度から、遅れる可能性があるという。

 酒田、秋田の両事務所によると、遊佐象潟道路のうち、にかほ市内の象潟IC―小砂川IC間7・3キロは、当初計画通りの25年度開通予定。26年度開通予定としていた残る遊佐鳥海IC(遊佐町)―小砂川間10・6キロのうち、遊佐町内の遊佐鳥海IC―吹浦IC間2・3キロについては変更なく、当初計画通りの開通目標となっている。

 7月の大雨によって、にかほ市内の切り土施工区間で工事用道路が被災し、施工計画の見直しが必要になった。さらに隣接する切り土区間では、想定より浅い位置に硬い岩があることが分かり、岩石を砕きながら掘削する工事が必要となり、工期の増加が見込まれる。

 一方、吹浦IC近くでは国指定史跡「鳥海山」の一部を通過するため、史跡指定範囲を保全する施工計画を立てていたが、史跡調査の結果、保全範囲を広げる計画変更が必要となった。見直し後の開通時期について両事務所は、今後の構造物工事や切り土工事の進捗(しんちょく)を踏まえ、工程を精査した上で改めて広報するという。

大雨で被災した工事用道路(上)と、岩石の掘削状況=いずれも秋田県にかほ市内、秋田河川国道事務所提供
大雨で被災した工事用道路(上)と、岩石の掘削状況=いずれも秋田県にかほ市内、秋田河川国道事務所提供



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