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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 6月26日(水)付紙面より

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FIGHT10 連携アピール 調印式 加茂水族館 生き物と触れ合う教育施設 5県の動物園・水族館ワンチームに

 福島、茨城、栃木、群馬各県の動物園・水族館が連携してつくる「FIGHT10」(ファイトテン)に、鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)が今年4月1日に加入。23日に同館で行われた調印式に加盟動物園、水族館の関係者やマスコットキャラクターが集結しそれぞれイベントや見どころをPRした。

 FIGHT10は4県の10動物園、水族館が生き物との触れ合いを通じて学習機能施設の役割を広くPRするとともに、各施設が連携してさまざまな企画を開催する事業。群馬サファリパーク、桐生が岡動物園(群馬県)、那須サファリパーク、宇都宮動物園、栃木県なかがわ水遊園、那須どうぶつ王国(栃木県)、日立市かみね動物園、アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県)、アクアマリンふくしま、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館(福島県)の10施設が加盟している。

 今回、加茂水族館が新加入して11施設となるが、FIGHT10の名称が浸透しているため事業名は変更しないという。

 調印式は加茂水族館レクチャールームで行われ、これまで加盟している9施設の関係者と加茂水族館の奥泉館長が出席。さらに各動物園、水族館のマスコットキャラクター8体が勢ぞろいした。

 初めにFIGHT10代表の荒井賢治さん(宇都宮動物園長)が「FIGHT10は、動物園、水族館がもっと教育施設として活動していこうと2010年に設立した。もちろん楽しむことも大事で、ここに集まったマスコットキャラクターが各施設を盛り上げてくれている。今回、加茂水族館が加入し、これから一緒のチームとして連携イベントを開催していきたい」とあいさつした。

 続いて奥泉館長が「駄目でもともとと声を上げてみたら、まさか入れてもらえるとは。動物園、水族館は観光だけでなく教育研究施設としての機能を十分に果たせる。加茂水族館も子どもたちから動物に触れてもらうための企画をいろいろ計画している」と喜びの声を上げた。

 各施設がそれぞれのイベントやマスコットキャラクターを紹介した後、館内のクラゲドリームシアター前に移動。ミズクラゲの大水槽前で記念写真を撮影した。その後の来場者との触れ合いでは、各マスコットキャラクターが子どもたちに大人気。抱き付いたり一緒に写真を撮ってもらったりと混雑した。

各施設の関係者とマスコットキャラクターが見守る中、奥泉館長(手前)が署名。加茂水族館がFIGHT10へ加入した
各施設の関係者とマスコットキャラクターが見守る中、奥泉館長(手前)が署名。加茂水族館がFIGHT10へ加入した

ミズクラゲの大水槽前にマスコットキャラクターが勢ぞろい。子どもたちが抱き付くなど触れ合った
ミズクラゲの大水槽前にマスコットキャラクターが勢ぞろい。子どもたちが抱き付くなど触れ合った


2024年(令和6年) 6月26日(水)付紙面より

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五穀豊穣安寧願う 酒田市広野 「虫送り」地区内くねる

 酒田市広野地区に伝わる農業祭事「虫送り」が22日、地区内で行われた。広野小学校(阿部美穂校長)の5、6年生と保護者、地区住民が協力し制作した「舟神輿(みこし)」「花梵天(ぼんてん)」の行列が練り歩き、五穀豊穣(ほうじょう)や安寧を祈願した。

 同様の祭事は、農薬がなかった時代に病害虫から稲をはじめとする作物を守るため、広く庄内地方全域で行われていたが、農薬の普及や農業の近代化に伴って廃れたとされる。同地区でも1950年ごろに一時途絶えたが、地元の有志が83年に復活させた。その後は毎年、広野コミュニティ振興会(佐藤淳会長)が中心となり、田植えや一番除草が終わる6月中に行っている。

 この日は午前中、児童18人と保護者、コミ振役員らが広野コミュニティセンターに集まり、竹やヨシを組み上げて長さ約2メートルの舟神輿2基、竹に季節の花をあしらった「竹刀花(しないばな)」を飾った高さが5メートル近い花梵天を仕上げた。

 午後からは地区の鎮守・広野皇大神社で神事の後、鐘と太鼓を先頭に、児童たちが願い事をつづった「願い旗」を配置した舟神輿と花梵天の行列が出発。「田畑に飾ると虫が寄ってこない」という言い伝えがある竹刀花を沿道で見守る地区民に配りながら、同校を経由し広野コミセンまで約1・2キロを練り歩いた。

 いずれも6年で舟神輿制作を担当した長南夏蒼(なつあ)君(12)は「世界平和を願った。神輿作りは意外と簡単だった」、「願い旗」作りを担った菅原あかりさん(11)は「家族の健康などを祈った。『願い旗』は50本もあったので大変だった」とそれぞれ話した。

五穀豊穣などの願いを込め地区内を練り歩いた虫送り
五穀豊穣などの願いを込め地区内を練り歩いた虫送り


2024年(令和6年) 6月26日(水)付紙面より

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羽越本線全線開通から100年

 日本海に沿って走る羽越本線は「日本海沿岸縦貫線」とも呼ばれ、殖産興業を推し進める時代背景もあり、物流の活発化による地域振興に大きな期待を背負って走った。羽越本線が新津から秋田まで全線開通したのは1924(大正13)年7月31日。新橋―横浜間に初めて汽車が走った1872(明治5)年から52年後のこと。

 羽越本線が今年、全線開業から100周年。JR東日本新潟支社は記念事業として、普段は新潟―酒田間で運転している観光列車「海里」を、「羽越線100周年記念号」として、全区間(約272キロ)の新津―秋田間で運転、沿線の駅ではさまざまなイベントを企画している。

◇      ◇

 JR新潟支社と秋田支社は100周年記念で、羽越本線の魅力をアピールするロゴマークを作った。100の数字の「00」の中に蒸気機関車と特急「いなほ」の車両を配し、100年の進歩をデザインした。ロゴで訴える狙いは「日本海の夕日に照らされて走る車窓からの秀景」。そんな車窓からの景色を、作家の藤沢周平さんは、鶴岡に帰省する折の鼠ケ関辺りの夕日を「これほど美しい景色が、ほかにあるだろうか」とエッセーに書いている。

 日本海沿岸は、北前船交易によって栄えた。明治時代になって各地で鉄道の建設が始まったが、東北では東北線や奥羽線が先行し、日本海沿岸にはなかなか光が当たらない。1903年、奥羽線が新庄まで延びる頃には「新庄から酒田への支線を」「いや、まず酒田―鶴岡間に鉄道を」などと、民間や町議会で論争になった。県議会も経済上や軍事的視点から陸羽西線や羽越本線建設の重要性を内務大臣に請願している。

 羽越本線は旅客列車だけでなく、貨物列車も走る日本海沿岸の大動脈路線。海沿いを通る事で、急峻な山の斜面が崩れて何度も列車事故が起き、長期運休を余儀なくされたこともあった。近年は車社会と少子化などの影響で利用者が減り続け、厳しい経営環境が続いている。

◇      ◇

 全線開通100周年は、羽越本線にとって大きな節目。普段は新潟―酒田間で運転の「海里」を羽越本線全行程の新津―秋田間で運転する。乗車時間は5時間余。往路と復路で別デザインの乗車記念証の配布などの特別イベントを用意している。

 JRの記念ロゴに「1924―2024」の数字が刻まれている。100周年の記念行事に終わることなく、これまでの年月の歴史を次の時代につなげていくにはどうすればいいかを、これを契機にJR、沿線市町村、住民、観光産業などが知恵を絞りたいところだ。羽越本線の「売り」はロゴにある日本海に沈む夕日の美しさ。普段夕日を見慣れているとしても、違った視線で眺めてみる。夕日の時間帯に、友人同士、近所同士が誘い合って「列車に乗ってみよう」という会があってもいいのではないか。

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2024年(令和6年) 6月26日(水)付紙面より

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サッカー少年・少女が熱戦 酒田でJCカップU―11県予選大会

 日本青年会議所(JC)東北地区山形ブロック協議会(加盟15、佐藤友介会長)の「第10回JCカップU―11(11歳以下)少年少女サッカー県予選大会」が22、23の両日、酒田市の庄内空港緩衝緑地多目的広場で開かれ、県内各地のサッカー少年・少女たちが熱戦を繰り広げた。

 JCと日本のサッカー界において輝かしい功績を残した選手たちによる「日本サッカー名蹴会」が、自立した人材育成などを狙いに2015年度から始めた11歳(小学5年生)以下の男女混合8人制の大会。県予選会はJC東北地区山形ブロック協議会JC運動連携委員会(石田公平委員長)が主催した。

 今回は県内各地から16チームが出場。初日の22日は4チームごとにリーグ戦を行った。23日に行われた決勝トーナメントには、リーグ戦を勝ち抜いたモンテディオ山形ジュニア庄内(鶴岡市)、SFCジェラーレ(山形市)、モンテディオ山形ジュニア村山(天童市)、鶴岡FCジュニア(鶴岡市)の4チームが進出。雨が降るあいにくの天気となったが、選手たちは声を掛け合いながら、懸命にボールを追いかけ、ゴールを目指していた。試合の結果、モンテディオ山形ジュニア村山が優勝し、8月4日に岩手県北上市で行われる東北地区予選大会への出場を決めた。

JCカップ県予選大会で熱戦を繰り広げる小学生たち=23日
JCカップ県予選大会で熱戦を繰り広げる小学生たち=23日


2024年(令和6年) 6月26日(水)付紙面より

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スーパーボール連結ゴマ クルクル回って楽しい!! 酒田 中村ものづくり「サイエンス発明教室」

 酒田市教育委員会の中村ものづくり事業「サイエンス発明教室」が22日、市総合文化センターで開かれ、参加した市内の小学生親子らが、2つのスーパーボールがクルクル回るこま「スーパーボール連結ゴマ」などの制作を通して「ものづくり」の楽しさを知った。

 この事業は、クオーツ式腕時計を開発した名誉市民の故・中村恒也氏(2018年12月に95歳で死去)が生前、「子どもたちにものづくりの楽しさを伝えてほしい」と市に寄付した5000万円を原資に2004年8月に創設した「中村ものづくり基金」を活用。市教委が運営委員会・実行委員会(委員長・小松泰弘琢成小学校長)を組織し05年度から毎年、発明教室など青少年向けの「ものづくり教育」を行っている。

 対象は小学1―4年生と保護者で、定員いっぱいの50組が参加。鶴岡工業高等専門学校(鶴岡市)の佐藤司副校長、佐藤秀昭名誉教授と学生7人の指導で、タマネギの皮やムラサキイモなどを用いて化学反応でこんにゃくに色付けする「カラフルこんにゃく」と「連結ゴマ」を制作した。

 このうち「連結ゴマ」制作では、2つのスーパーボールを輪ゴムでつなげた後、その輪ゴムを目いっぱいねじって机に置くと、スーパーボールが回転し出し、児童たちは「回った」と歓声を上げていた。お母さんと参加した高橋加奈さん(9)=十坂小4年=は「ものづくりは大好きで、昨年も参加した。こんにゃくも、こまも面白かった。うまくできた」と話した。

保護者と共に児童がものづくりに挑戦
保護者と共に児童がものづくりに挑戦



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