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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 7月13日(土)付紙面より

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初泳ぎ波間に歓声響く 湯野浜皮切りに海開き

 鶴岡市の湯野浜海水浴場で12日、海開きが行われた。近くの湯野浜小学校の全校児童86人が元気良く海へ飛び込み、本格的な海水浴シーズン到来を告げた。

 湯野浜コミュニティセンター近くの「渚のステージ」で行われた式典で、湯野浜温泉観光協会の佐藤航会長が「昨夏は暑さが厳し過ぎて海水浴場は客入りが悪く厳しい状況だった。湯野浜海水浴場は東北最大級の海水浴場の自負がある。安心安全に配慮し事故のないよう意識を高めていきたい」とあいさつした。

 善寳寺(同市下川)の水口道雄住職がシーズン中の遊泳の安全を祈祷(きとう)した後、湯野浜小の児童たちが海岸に移動し、合図とともに遠浅の海へダッシュ。この日は波がやや高かったものの、児童たちは歓声を上げながら初泳ぎを楽しんだ。2年生の藤原エリカさん(8)は「ジャンプして波を飛び越えるのが楽しかった。今年はたくさん泳ぎたい」と笑顔を見せていた。今シーズンは昨年並みの約17万人の人出を見込んでいる。

 マリンパークねずがせき(鶴岡)は13日、飛島(酒田)が15日、三瀬(鶴岡)と釜磯(遊佐)、西浜(同)が19日、加茂レインボービーチと由良、小波渡(鶴岡)、十里塚(遊佐)、宮海(酒田)は20日にそれぞれオープンする。

歓声を上げながら海へ入る湯野浜小の児童たち=鶴岡市の湯野浜海水浴場
歓声を上げながら海へ入る湯野浜小の児童たち=鶴岡市の湯野浜海水浴場


2024年(令和6年) 7月13日(土)付紙面より

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夏の高校野球山形県大会 最高の夏に!! 甲子園目指し熱戦

 第106回全国高校野球選手権山形大会が12日に開幕した。中山町のヤマリョースタジアム山形(県野球場)で開会式が行われ、全41チームの選手たちが健闘を誓った。決勝は26日午前10時から同スタジアムで行われる予定で、熱中症予防対策として開始時刻を例年の昼過ぎから早めて行う。

 今大会には45校41チーム(4校連合、2校連合が各1チーム)が出場。庄内勢は10校が出場する。

 開会式では、鶴岡東と致道館両校の吹奏楽部・吹奏楽研究会約80人の伴奏で、羽黒高軟式野球部の五十嵐豪主将を先導に入場行進が行われ、各校のナインが掛け声に合わせて行進した。日大山形の笹大夏主将による優勝旗返還の後、高橋良治大会会長が「夢の舞台である甲子園を目指す熱い大会が始まる。フェアプレーの精神の下、全力でプレーし、仲間との絆を深め人間的にも大きく成長してほしい」とあいさつした。

 酒田東の尾形瑛智主将が「野球に打ち込める環境に感謝し、支えてくれる方々への感謝の思いを胸に、仲間と共に全力を尽くし、最高の夏にすることを誓う」と力強く宣誓した。

 試合は2回戦までは鶴岡ドリームスタジアムなど県内4会場で行われ、3回戦以降はヤマリョースタジアム山形ときらやかスタジアム(山形市)で行われる。

開会式で各校のナインが入場行進。甲子園を目指す熱戦が始まった
開会式で各校のナインが入場行進。甲子園を目指す熱戦が始まった

選手宣誓をする酒田東の尾形主将
選手宣誓をする酒田東の尾形主将


2024年(令和6年) 7月13日(土)付紙面より

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動物たちと触れ合い笑顔 湯野浜小 動物園・水族館が学校へ

 「移動動物園・お出かけ水族館」が11日、鶴岡市の湯野浜小学校(石川敦校長、児童86人)で行われた。子どもたちを楽しませようと鶴岡市立加茂水族館、男鹿水族館GAO(秋田市)、大森山動物園(同)の3施設が連携して企画した。県内では初めて。子どもたちがインコやモルモットといった動物たちと触れ合った。

 体育館には南米に生息する「アカコンゴウインコ」や北アメリカ西部にすむ「ニシアメリカオオコノハズク」、南米原産のモルモットが登場。加茂水族館は「キャノンボールゼリー」と「アカクラゲ」を持ち寄り飼育員が生態について説明した。

 中でも人気を集めたのが大森山動物園で飼育するアカコンゴウインコの「メレブちゃん」(雌・12歳)。「コンニチワ」とあいさつし、子どもたちを喜ばせた。コノハズクの「カオ君」(雄・10歳)もくりっとした愛らしい目で見つめ「かわいい」と女子児童のハートを射止めた。

 加茂水族館の奥泉和也館長は「何よりも子どもたちが喜んでくれて良かった。3施設が連携・協力して来年も続けたい」と話した。

子どもたちの人気を集めた「メレブちゃん」
子どもたちの人気を集めた「メレブちゃん」


2024年(令和6年) 7月13日(土)付紙面より

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増え続ける空き家を活用したい

 今月初め、酒田市で木造2階建ての建物が倒壊して市道をふさぎ、一時通行止めになった。倒壊したのは空き家と一体化している倉庫兼車庫。十数年前から空き家になり、小動物も出入りしていたというから、傷みの度合いはかなり進んでいたのだろう。家は人が住まなくなり、風通しが悪くなると傷みが進む。

 過疎化、高齢化、少子化、さらには人口流出。地方で深刻になっている空き家対策を講じたいと、酒田市で民間による「こ家(や)プロジェクト」がスタートした。市街地での空き家所有者と購入者をつなぐ仕組みを構築するという。木造建築は大事に住めば耐用年数は長い。空き家を見直すことでの活用につながることを願いたい。

     ◇       ◇

 酒田市内の空き家は今年1月現在で約2600棟、その約6割が旧市内にある。市中心街の空洞化が叫ばれる中で、空き家はその現実といえる。こ家プロジェクトは、市内の総合建設業・菅原工務所が地元企業の協力で手掛ける。空き家の所有者と購入者が抱える問題や希望を聞き、双方の接点を見つけながら空き家の抑制につなげていくという。「こ家」は▽古い▽小さい▽個性的な―空き家を言い表す意味で、プロジェクトでは高校生らの意見も参考にする。

 空き家対策に悩むのは鶴岡市も同様だ。老巧化して居住が困難になった空き家と土地を所有者から無償で譲り受け、解体・整地後に若者世帯や移住者に住宅用地として供給する「市中心市街地居住促進事業」を実施したこともある。他県からの移住希望者もあったが、そうした再活用は行政の支援があっても、支援・再活用を上回るペースで空き家が増加している。

 同市では市郊外の「危険空き家解体補助金制度」で、空き家を解体したこともある。築年数が古い家屋は狭い道路に面しているケースが多くて解体作業も困難で、空き家対策にはさまざまなリスクが付きまとう。万一倒壊すれば災害時の避難経路の妨げにもなる。高齢化社会での心配事だ。

     ◇       ◇

 人口減少社会では、空き家の増加は今後も避けられない。行政による対策も重要になってくるが、空き家は個人の財産であり、個人の責任で処分するのが大前提。ただ、所有者が高齢で収入が少なければ、費用を負担できなかったり、所有者不明のケースもある。

 空きビルを改装して学生のシェアハウスとしたケースもある。また、買い物弱者は郊外だけでなく、中心街でも問題になっている。空き家活用は買い物の利便性など、周辺の生活環境にも左右される。古民家の改装前・後を紹介するテレビ番組もある。しかし、そうしたケースを人口減少が進む中心商店街に当てはめるには、理想と現実の隔たりがありそうだ。人口が右肩上がりで増えた時代と違い、空き家対策は先の見えない課題になっている。解決策の名案はないものだろうか。

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2024年(令和6年) 7月13日(土)付紙面より

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夏にぴったり「山艸そば」 地元山菜で清涼感あふれ 加茂水族館「沖海月」須田料理長と「やまぜん食品」共同開発

 鶴岡市立加茂水族館魚匠ダイニング沖海月は夏限定で地元の山菜を使った新メニュー「山艸(さんそう)そば」の提供を始めた。江戸時代初めに湯殿山の山中で作られたという「湯葉」と地元で採れた赤コゴミやワラビの食感が楽しめる。

 「山艸そば」は沖海月の須田剛史料理長(48)と加工食品を販売する「やまぜん食品」(鶴岡市我老林、渡部欣也代表取締役)が共同開発した。

 やまぜん食品では鶴岡市の朝日、温海両地域の農家ら約200人が採った山菜を買い取り「浄活水システム」というミネラルとマイナスイオンを豊富に含んだ水で水煮などに加工。県内外で販売しているが特に首都圏に住む人たちから「加工した山菜とは思えない」と評価を受けている。

 鶴岡の食文化を県外客にアピールしようと四季折々の新メニューを考えている須田料理長と思いが一致。地元で採れた山菜を素材に清涼感あふれる一品に仕上げた。乾燥したものを戻した赤コゴミやワラビ、ミズといった山菜は「生」に近い食感で、細麺のそばとの相性は抜群だ。

 やまぜん食品の渡部代表取締役(72)は「山菜採り農家にも高齢化の波が押し寄せている。地域の食文化、山菜文化を守ることが食品を扱う私たちの使命。須田料理長が考案した夏にぴったりと言える『山艸そば』を多くの人に食べてもらいたい」と話している。

 「山艸そば」は税込み1300円。暑さが和らぐ9月中旬ごろまでの提供を予定している。

やまぜん食品と沖海月がコラボした「山艸そば」
やまぜん食品と沖海月がコラボした「山艸そば」



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