2024年(令和6年) 7月14日(日)付紙面より
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JR鶴岡駅発着
日帰り2コース
特急いなほに乗って“ミステリーツアー”を楽しんで―。羽越本線全線開通100周年を記念し、鶴岡市は9月28日(土)と10月27日(日)に、出発当日まで行き先を明かさない「日本海沿岸ミステリーツアー」を実施する。JR鶴岡駅発着で羽越本線のいなほを利用する、いずれも市民限定の日帰りツアーで、定員各40人。16日(火)午前9時半から予約を受け付ける。
Aコースとなる9月28日は「特急いなほでわくわく体験の旅」と銘打つ。内容は▽○○橋をくぐる、ちょっと素敵な船の旅「○○バス」に乗車▽名物○○○○と○ちらし御膳の昼食▽○○一房摘み取り体験―などで、旅行代金1万1800円(税込み)。
Bコースの10月27日は「特急いなほで秋を満喫する旅」。昼食では現地の名物が食べ放題で、紅葉狩りや「歴史ある武家屋敷の町並みが美しい『みちのくの○○○○○』の散策」などが予定されている。旅行代金9000円(税込み)。旅行企画・実施は庄交コーポレーション庄交トラベル。予約は庄交トラベル=電0235(24)2550=へ電話するか、同社のホームページから申し込む。
2024年(令和6年) 7月14日(日)付紙面より
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奥羽自慢(佐藤淳平代表取締役)の創業300年を記念した「蔵祭り」が13日、鶴岡市上山添の奥羽自慢ホッカワイナリー駐車場で行われた。午前10時のオープン前から大勢の「左党」が訪れ、限定酒(300本)の販売や酒かすの詰め放題、日本酒とワインの試飲を楽しんだ。
奥羽自慢の前身「佐藤仁左衛門酒造場」は1724(享保9)年に創業した。1921(大正10)年に銘柄を「岩の井」から「奥羽自慢」に。2010年、経営者の体調不良で廃業を余儀なくされたが「歴史のある酒蔵を無くすわけにはいかない」と楯の川酒造の6代目・佐藤淳平代表が事業を継承、復活した。現在は20~30代を中心に日本酒「吾有事(わがうじ)」やワイン「HOCCA」を醸造する。
限定酒(税込み1本2000円)のタイトルは「讃」と「百」の文字を合わせた「讃百(さんびゃく)」。精米歩合65%で「吾有事」らしい酸を基調に米のうま味が感じられる一本に仕上げた。
会場には、吾有事ブランドの純米大吟醸「雲の上」や「美糸」などの試飲コーナーが設けられ、訪れた左党は「うまい」「奥深さがある」と笑顔を見せた。
奥羽自慢のスタッフは「300年を新たな出発点に、これからも多くの人に愛され、親しまれる酒造りに努力していきたい」と話した。
2024年(令和6年) 7月14日(日)付紙面より
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太陽光パネル照明器具を設置
鶴工高電気電子科 地域安全に一役
鶴岡市の鶴岡工業高校(平山豊校長)電気電子科の生徒たちが11日、同市由良地区で災害避難路へ照明器具を取り付けた。由良自治会は「夜間に災害が発生した場合、真っ暗な中を移動しなければならず高齢者や子どもにとって危険な場所もある。生徒たちに感謝したい」と話している。
同地区は東日本大震災(2011年)以降、津波など災害時の避難路整備が進んでおり、今年元日に発生した能登半島地震を教訓に防災資器材の補充などにも取り組んでいる。そうした中、十分な照明がない夜間の避難が課題として挙げられ、解決のため市を通して鶴岡工業高へ相談した。
これを受け、同校は2022年度に太陽光パネルを使った照明器具の実証実験を由良地区で開始。昨年度は県漁協由良支所南側にある避難路の登り口付近へ照明設置を試みたが、日照条件が悪く断念した。
本年度は22年度の実証実験で当時の3年生が使用した照明システムに手を加えて再利用し、避難路を登った道中で照明器具の取り付けを計画した。
この日、同校電気電子科の3年生4人が避難路に集合。担当教員に相談しながら照明器具に電気を送るソーラーパネルを設置し、ケーブルにつないだLED照明を避難路の手すりに取り付けた。LEDの個数は実証実験の時の4個から7個に増やした。
太陽光で生まれた電気はバッテリーに蓄えられ、夜間になると照明が点灯する。点灯時間は約10時間だが、日の出で周囲が明るくなるとセンサーで自動的に消灯するという。
設置を見守った由良自治会関係者は「とてもありがたい。暗いからとまごまごしているうちに津波は到達してしまう。今後も設置を増やせるよう生徒たちの協力を仰ぎたい」と話した。
設置作業に参加した同校の菅原歩夢さん(18)は「先輩たちが取り組んできたことを受け継ぎたかった。地域のためになるならうれしい」と話していた。
2024年(令和6年) 7月14日(日)付紙面より
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盆の入りを迎えた13日、鶴岡市の市街地の各寺院では午前中から家族連れなどが墓参りに訪れた。梅雨の合間で蒸し暑さを感じる曇り空の下、墓前に季節の花を供えて手を合わせる姿が見られた。
お盆は、全国的には8月の月遅れ盆に行う地域が多いが、鶴岡市街地や加茂、湯野浜、温海などの海岸部は7月に行うのが慣習となっている。
この日の午前、鶴岡市陽光町の總穏寺(齋藤裕道住職)では花やお供え物を手にした家族連れなどが次々と訪れた。桶(おけ)に水を入れて墓前に運び、墓の周りをきれいに掃除した後、花や線香を供えて静かに手を合わせ、故人や先祖の霊を供養していた。
福岡県から来鶴しためいと一緒に墓参りをした市内の60代男性は「(めいは)7月に墓参りをするのは珍しいようだ」と笑い、「先祖や故人に『何とか元気に過ごしている』と報告し、感謝の気持ちを込めて手を合わせている」と話していた。