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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 7月2日(火)付紙面より

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出羽三山 夏山シーズン到来告げる 主峰・月山 山開き 風雨と霧の中 登山者次々と

 出羽三山の主峰・月山(標高1984メートル)が1日に開山し、夏山シーズンの訪れを告げた。山頂近くは濃いガスと猛烈な風雨に見舞われたが、県内外から訪れた登山者らが雪渓を歩いて登り、懸命に山頂を目指した。

 月山は山頂の月山神社本宮に月読命(つくよみのみこと)を祭り、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮(三重県)の双方を参拝しようとする登山者のほか、山岳信仰や修験道、希少な高山植物が咲く湿原地帯などを目的に毎年多くの登山客が訪れる。開山は毎年7月1日。

 この日の朝、月山8合目駐車場は内陸や県外ナンバーなど各地からのバスや車が多く集まった。強い横風が吹き付ける中、開山祭に参列する白装束の参拝者や登山客が山頂を目指した。午前11時から月山本宮で行われた開山祭では、多くの参拝者が家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)に祈りを込め、手を合わせていた。

 月山本宮は閉山祭を行う9月15日(日)の正午ごろまで参拝できるという。

悪天候の中、懸命に山頂を目指す登山者たち=1日午前、月山9合目付近
悪天候の中、懸命に山頂を目指す登山者たち=1日午前、月山9合目付近


2024年(令和6年) 7月2日(火)付紙面より

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鶴岡で魅せたトップの戦い 国際バドミントンU16閉幕

 世界各国を代表する16歳未満の選手を対象にした「国際バドミントンU16庄内2024」の男女シングルス決勝が30日、鶴岡市小真木原総合体育館で行われた。男子はタイ代表のパンナタット・プレムパンポン選手(15)が山口晃央選手(14)=埼玉県埼玉栄中3年=を破り優勝。日本人同士の頂上決戦となった女子は渡邉柚乃選手(14)=岡山県倉敷一中3年=が制した。

 今大会にはオーストラリア、カナダ、デンマーク、フランス、韓国、インドネシア、ニュージーランド、スコットランド、スペイン、タイ、アメリカ、日本の計12カ国から32人が出場。29日の予選リーグを勝ち進んだ各国期待の新星が決勝トーナメントに臨んだ。

 男子決勝は、180センチの長身を誇るプレムパンポン選手が迫力あるスマッシュと柔軟な技で圧倒し、ゲームカウント2―0でストレート勝ちした。女子は接戦の末に第1ゲームを落とした渡邉選手がその後の第2、3ゲームを冷静にコントロール。ゲームカウント2―1で昨年の覇者・阿波芽衣咲選手(15)=山口県柳井中3年=を下した。

 表彰式では大会会長の皆川治鶴岡市長や実行委員長の冨田勝氏(慶應義塾大先端生命科学研究所前所長)などが男女1~3位の選手に金、銀、銅の各メダルを贈り健闘をたたえた。

男子シングルスで優勝したプレムパンポン選手(右)と準優勝の山口選手
男子シングルスで優勝したプレムパンポン選手(右)と準優勝の山口選手

冷静に試合を組み立てた渡邉選手が決勝を制した
冷静に試合を組み立てた渡邉選手が決勝を制した


2024年(令和6年) 7月2日(火)付紙面より

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外国人技能実習生ごみ拾いに汗 山形アパレル工業協同組合 県内7社合同 由良海岸クリーン作戦

 海開きを前に浜辺をきれいにしようと山形アパレル工業協同組合(高野邦夫代表理事・加盟7社)のクリーン作戦が29日、鶴岡市の由良海岸で行われた。加盟各社の社員と外国人技能実習生合わせて約100人が参加。砂浜に打ち上げられたプラスチック類のごみを拾い集めた。

 同組合は鶴岡市内にある6社、南陽市1社の衣類製造会社で組織する。由良海岸のクリーン作戦は昨年に続いて2回目。「日本のボランティア精神」について理解を深めてもらおうと各社で働くベトナム、中国、ミャンマーの技能実習生に呼び掛けて実施した。

 この日は約1時間半にわたって砂浜のごみ拾いを繰り広げ、ベトナムから来た女性は「きれいになったでしょ」と覚えたての日本語で笑顔を見せた。

 外国人技能実習生制度の見直しや円安による各国の賃金問題がニュースとして取り上げられている中で高野代表理事は「ここに来てくれた技能実習生はみんな明るく元気に頑張って働いている。早く日本の文化や生活スタイルに慣れてもらえれば」と話した。

由良海岸でクリーン作戦を繰り広げる各縫製会社の外国人技能実習生
由良海岸でクリーン作戦を繰り広げる各縫製会社の外国人技能実習生


2024年(令和6年) 7月2日(火)付紙面より

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「共に生きる」 書家・金澤さん母子 記念講演と“揮毫” 酒田市倫理法人会設立20周年

 今年で設立20周年を迎えた酒田市倫理法人会(齋藤直会長)の節目を記念した講演会が29日、同市の希望ホールで開かれ、ダウン症の書家・金澤翔子さん、母で同じく書家の金澤泰子さんが「共に生きる」をテーマに講話したほか、書の揮毫(揮毫)を行い、来館した市民らを楽しませた。

 倫理法人会は、民間の社会教育団体である一般社団法人・倫理研究所(東京都、丸山敏秋理事長)の法人会員組織で、あいさつや整理整頓の励行など日常の基本的な実践の積み重ねによる健全な企業経営、社会づくりを推進している。酒田会は2004年6月に設立し、同市のさかたセントラルホテルで毎週水曜午前6時からモーニングセミナーを開催しているほか、清掃奉仕活動などにも積極的に取り組んでいる。

 東京都出身の翔子さんは5歳の時、泰子さんに師事し書を始め、独特の感性と筆遣いで国内外で個展を開くほどの腕前に。2011年の東日本大震災発生後に発表した代表作「共に生きる」を合言葉に、泰子さんと被災地・障害者支援など共生社会実現に向けた活動を展開、東京五輪公式アートポスターも手掛け話題になった。作品に「祈」(ローマ教皇庁蔵)、「以和為貴」(法隆寺蔵)などがある。

 この日は大勢の市民らが聴講に訪れ最初、翔子さんによる揮毫。会場名に合わせて「希望光(きぼうのひかり)」の書が完成すると、大きな拍手が送られた。引き続き泰子さんが翔子さんと共に生きてきたこれまでの歩みを中心に講話、翔子さんについて「IQが低い分、違う感性、感受性が大きく育った。純粋な魂を持っている」と。そして「世間体、将来への不安など生まれた時は死を考えるほどだった。ただ苦しんでいるのは私だけで、翔子は楽しそう。苦しければ苦しいほど、闇が深ければ深いほど、蓄えている光は大きいはず。一生懸命生きてこそ、大きな光に出合えると考えるようになった」と続け、過去、将来ではなく、今に集中し生きることの大切さを説いた。

 翔子さんは6月12日生まれ。齋藤会長が花束を手渡し、参加者が「ハッピーバースデートゥユー」を合唱すると、涙を浮かべ「ありがとうございます」と応じていた。

「希望光」と揮毫する金澤翔子さん(左)。右は母の泰子さん
「希望光」と揮毫する金澤翔子さん(左)。右は母の泰子さん



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