2025年(令和7年) 1月16日(木)付紙面より
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酒田市大浜二丁目の花王酒田工場(佐藤誉之工場長)は14日、同市内の2中学校に吹奏楽部の楽器購入費として、昨年9月に開催した「花王ファミリーコンサートin酒田」の収益金約111万2000円を寄贈した。
花王(本社・東京都、長谷部佳宏社長)では事業場立地地域の人々に質の高い音楽に親しんでもらい、芸術を楽しむ心を育ててもらおうと地域貢献活動として「花王ファミリーコンサート」を開いている。
酒田工場がある同市では2002年から開催されており、昨年9月29日に同市希望ホールで行われたファミリーコンサートでは日本を代表するピアニストの仲道郁代さんが大勢の聴衆を魅了した。収益金は毎回同市教育委員会に全額寄付され、中学校の音楽教育に活用されている。本年度の寄付金贈呈先は酒田二中(購入希望楽器・クラリネット)と東部中(同・フルート)の2校。一部は同市の芸術文化事業にも充てられる。
この日の贈呈式は市役所で行われ、佐藤工場長が赤坂宜紀教育長と2校の吹奏楽部代表に目録を手渡した。佐藤工場長は「私も中学、高校、大学とホルンを吹いていた。寄贈したお金を楽器の購入費に充ててくれればうれしい」とあいさつ、赤坂教育長は「毎年高額な寄付を頂きありがたい。子どもたちはそれぞれの目標に向かって練習している」とお礼を述べた。
酒田二中吹奏楽部の太田さくら副部長(14)=2年=は「ファミリーコンサートで深い音楽表現に触れ勉強になった。今後の演奏に生かしていきたい」、東部中吹奏楽部の富樫美来さん(14)=同=は「立派な楽器をプレゼントしてもらい感謝。大事に使って自分たちの目標を達成したい」とそれぞれ感謝した。