2025年(令和7年) 1月22日(水)付紙面より
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「つるおか市民で歌うオペラ・ガラ・コンサート」が19日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で行われた。公募の市民で結成した「タクトつるおか合唱団」と、庄内ゆかりのソリストや指揮者、演奏者が出演し、「カルメン」や「椿姫」などオペラの名曲を歌い上げた。
荘銀タクト鶴岡、市教委主催。「ガラ」は祝祭や公的なパーティーを意味するスペイン語で、ガラ・コンサートは「特別公演」「記念演奏会」「祝賀音楽会」といった意味合いで年末年始に合わせて使われることが多い。
出演者は、ソリストがソプラノ・佐々木麻子さんと尾形志織さん(いずれも鶴岡市出身)、テノール・宮里直樹さん、バリトン・黒田祐貴さん。フルート演奏として同市出身の鎌田邦裕さんも参加。指揮は酒田市出身の工藤俊幸さん、管弦楽は山形交響楽団が担当した。市民合唱団は、鶴岡市在住または在勤の高校生から80代までの男女約80人で構成する。
コンサートは鶴岡市立斎小学校ミュージックベル隊の演奏で開幕。ステージは2部構成で、第1部「私の1曲」はソリストが1人ずつ登場し、山響の演奏とともに歌劇「ドン・パスクワーレ」より“あの目に騎士は”や、歌劇「ラクメ」より“鐘の歌”などをソロで熱唱した。第2部「夢の響宴」は、最初にタクトつるおか合唱団が歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より“オレンジの花は香り”を披露し、観客の大きな拍手を受けた。ステージ最後はソリストと市民合唱団が全員集合し、歌劇「椿姫」より“乾杯の歌”を高らかに歌い上げた。会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、アンコールの声も飛び交っていた。