2025年(令和7年) 1月22日(水)付紙面より
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庄内浜の冬の風物詩「寒ダラ漁」が始まった。20日は鶴岡市の由良漁港から6隻の底引き網船が出港。沖合で漁を行い、多い船で60本超の寒ダラ(マダラ)が水揚げされた。中には12キロの大物もあり、市場は活気にあふれた。漁は今月末から2月初旬にかけて最盛期を迎える見込み。
年明け後、8日ごろから荒天でしけが続き、13日に鶴岡市の由良や鼠ケ関などの各漁港で今年初の寒ダラの水揚げがあったものの、3漁港合わせて計500キロ弱と少なかった。その後、14日に酒田方面で計2トン強、19日は鶴岡方面で計2・6トンと次第に水揚げ量が増加した。
20日は午後2時過ぎに漁を終えた船が由良漁港へ戻り、タイやカニ、カスベ(エイ)などとともに丸々と太ったマダラが次々と水揚げされた。
第八長寳丸船員の佐藤隼人さん(43)は「前日(19日)がまずまずの水揚げ量だったので、今日は数が少ない方。月末から節分にかけて量が増えることに期待したい」と話していた。
木箱や発泡スチロールに入れられた寒ダラは雄、雌に選別して重さを量り競りにかけられた。長寳丸がこの日水揚げした寒ダラで最も重かったのは約12キロの雌だった。
同市加茂の県水産研究所によると、昨年1~2月の庄内浜全体の寒ダラ漁獲量は202トンで前年の約80%、平年(過去5年の平均値)の約85%だった。