2025年(令和7年) 1月24日(金)付紙面より
ツイート
県が昨夏、食品ロスの削減やごみ減量に結び付くアイデアの考案・普及のため県内の高校生を対象に募集した「高校生環境にやさしい料理レシピコンテスト2024inやまがた」で、遊佐高3年、根本莉寿(りず)さん(18)が考案したレシピ「枝豆まんまの冷えポタージュ」が素材まるごと活用部門でグランプリを受賞。19日、遊佐町吹浦の全天候型ドーム「ふれんどりぃ」で開かれた「鱈(たら)ふくまつり」で有志生徒が同商品を調理・販売、来場者から「おいしい」と声が上がった。
コンテストは野菜の皮や種など通常捨ててしまう食材を使った素材まるごと活用部門と、家庭料理の残り物を使ったリメイク料理部門に分かれ、県内一円から両部門併せて142点の応募があった。根本さんが考案したレシピは、枝豆のサヤ部分も入れてミキサーにかけることでごみの減量につながり、食物繊維も取れるというアイデアが評価されグランプリを受賞した。
同校の取り組みを広く地元民に知ってもらおうと今回、ゆざ食彩工房(同町比子)や道の駅鳥海ふらっと(同町菅里)の協力で100食を限定販売。この日は同校3年生4人がイベントに参加し、寒い時期に合わせ温めたポタージュの調理・販売を行った。
生徒たちの呼び掛けに多くの来場者が興味を示し、1杯200円のポタージュは次々に売れていた。鶴岡から訪れていた40代の女性は「サヤが入ってると全然気が付かないし、ペーストじゃなく少し豆の食感が残っているのがおいしい。娘が1歳6カ月のちょうど離乳食時期で、おいしく食べてくれたので良かった」と。参加した生徒の一人、3年の石井龍海(たつみ)さん(18)は「多くの人が買いに来てくれてうれしい。取り組みやイベントを通して、遊佐高の魅力も知ってもらえたら」と話した。