2025年(令和7年) 1月24日(金)付紙面より
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「八幡・東村児童交流の翼」事業で沖縄県東村の児童たちが、24日まで3泊4日の日程で酒田市八幡地域などを訪問。22日午前は同市の大沢コミュニティセンターグラウンドで、一條、八幡の両小6年生23人と雪遊びなどを通し交流を深めた。
東村は沖縄本島北部の国頭(くにかみ)郡に位置する人口約1800人の村。1992年に旧八幡町が実施した人材育成事業「みちのく八幡塾」の中で、酒田市出身の故伊藤善市東京女子大学名誉教授が塾長を務めた「伊藤塾」の塾生10人が視察で東村を訪問したのをきっかけに都市間交流が芽生えた。「―交流の翼」は次代を担う児童が気候や風土、文化の違いを学び理解を深めてもらおうと95年から毎年、夏に八幡地域の児童が東村を、冬に東村の児童が八幡地域を相互訪問していた。
コロナ禍の影響でしばらく中止が続き本年度、5年ぶりに相互訪問が再開。昨年7月の大雨災害で八幡地域が被害に見舞われたことや、同11月の沖縄本島北部豪雨の影響で、八幡地域の児童たちは同12月に東村を訪問した。
今回、八幡地域を訪れたのは東村の高江、有銘、東の3校6年生計11人と引率教諭ら。21日夕に庄内入りし、翌22日午前に大沢コミセングラウンドで一條、八幡両小の児童たちと「再会」した。初めて見る銀世界に東村の児童たちは目を輝かせながら、雪上宝探しや雪だるま作りなどの雪遊びを体験。約3時間にわたってスノーモービルでバナナボートを引く雪上バナナボートやそり滑りを楽しんでいた。
東小の渡久山紋那(もな)さん(12)は「初めて雪景色を見て感動した。八幡の子たちとまた話せてうれしいし、そり滑りが楽しかった」と。一條小の村上桜笑(さえみ)さん(12)は「東村の子たちとたくさん話せて楽しい。言葉から文化の違いを感じた。雪遊びを楽しんでもらえて良かった」と笑顔で話した。
東村の児童たちはその後休暇村庄内羽黒に宿泊。23日にはスキー体験などを行い、24日に帰途に着く。