2025年(令和7年) 3月21日(金)付紙面より
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県立産業技術短期大学校庄内校(佐藤俊一校長)の卒業証書授与式が19日、酒田市京田三丁目の同校体育館で行われ、2カ年の修業年限を終えた32人が学びやを巣立った。
本年度の卒業生は生産エンジニアリング科6人、情報通信システム科13人、IT会計ビジネス科13人。それぞれ専門的な知識・技能を修得しこの日を迎えた。
この日は卒業生と保護者、教職員ら計約100人が出席。卒業生一人一人に卒業証書を手渡した佐藤校長は、ドイツの教育哲学者、オットー・フリードリヒ・ボルノウが残した「過去には感謝を、現在には信頼を、未来には希望を」という言葉を紹介した上で、「産業界、社会全体から実践的技術者、経営センスの優れたビジネスパーソンとして皆さんの力が求められている。この期待に応えるため学校で学んだ高度先端技術・知識をそれぞれの持ち場で存分に発揮してほしい。明るい未来に向けて時代を転換していくゲームチェンジャーになって。大いなる躍進を遂げることを祈念する」と式辞を述べた。
吉村美栄子県知事のあいさつを村山朋也県庄内総合支庁長が代読。同校教育後援会長を務める加藤聡酒田商工会議所会頭らの祝辞に続き、卒業生を代表しIT会計ビジネス科の佐藤緑さん(20)=酒田市=が「2年前に誓った目標を成果に変えるなど学校生活を通し成長することができた。この春から新しい風に全ての思いを乗せ、それぞれの未来を描いていく。これからさまざまな試練があると思うが、庄内校で学んだ知識と技能を胸に秘め、まい進していく」と旅立つ決意を述べた。卒業生たちは晴れやかな表情で新たな一歩を踏み出した。