2025年(令和7年) 4月4日(金)付紙面より
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「松の木橋のだんご屋さん」と市民に親しまれている鶴岡市日和田町のだんご屋2軒が今シーズンの営業を開始した。昨春は1軒が営業を見送ったため、2軒並んでの開店は2年ぶり。3日は早朝から大勢のファンが足を運び、柔らかくおいしい団子を買い求めた。
青龍寺川に架かる松の木橋近くで営業を開始したのは「齋藤だんごや」と「菅原だんごや」。このうち菅原だんごやは2年ぶりの開店で、3日に営業を開始した。また、齋藤だんごやは一足早く1日に営業を開始した。
菅原だんごやでは3日、2代目店主の菅原タミ子さん(85)を中心に親戚など6人が朝から団子作りを進めた。開店の午前8時半とともに次々と常連客が訪れ、一時は店前に人があふれるほど。客たちは「きな粉を6本、あんこ4本」「全部で20本」とそれぞれ注文。
店内ではタミ子さんが団子を黒蜜に浸し、きな粉をまんべんなくまぶすなど手際よく作業が進められる中、店員がタミ子さんたちに注文内容を伝え「お待ちの方、注文どうぞ」と対応に追われていた。
何十年も松の木橋の団子を買い続けているという市内の60代男性は「『今年は営業する』と連絡をもらい、さっそく買いに来た。余計なものを入れていないから買った直後の柔らかさは抜群。ここのだんご屋が開店するとようやく春が来たと実感する」と話していた。
両店とも団子は1本130円。2軒とも営業は約1カ月間の予定。