2025年(令和7年) 4月8日(火)付紙面より
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荘内日報社(橋本政之社長)主催「第38回荘日新春句歌歳時記」の表彰式が5日、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで行われた。俳句と短歌両部門の「天」「地」「人」各賞や選者賞に選ばれた受賞者に賞状などが贈られた。
地域の文芸振興などを目的に毎年開催している。今回も「迎春準備から小正月まで」をテーマに作品を募集したところ俳句に91句、短歌に79首が寄せられた。
選者は、俳句が阿部月山子(俳人協会評議員、県俳人協会顧問、「月山」主宰、「春耕」「万象」同人)、牧静(県俳人協会副会長、俳誌「芯」同人副会長、俳誌「人庄内」会長)、畠山カツ子(県現代俳句協会副会長、現代俳句協会会員、「三餘会」主宰)の3氏。短歌は佐々木秀子(短歌結社「歩道」同人、「稲京短歌会」主宰)、富樫代志子(「荘内短歌会」代表)、今井喜代(黄雞社副運営委員長)の3氏。各選者がそれぞれ最優秀、特選、秀作、佳作を選び、荘内日報社が集計し得点順に各賞を決めた。
表彰式で橋本社長が「皆さんの協力で38回の歴史を数えてきた。今後も文芸愛好者の日頃の活躍の場、交流の場として荘内日報紙上への作品掲載の機会を提供し、新春句歌歳時記表彰を続けていきたい」とあいさつし、各賞の受賞者一人一人に賞状とトロフィーを手渡した。選者賞受賞者には、各選者から作品を記すなどした記念の色紙が贈られた。
懇談で受賞者たちは「孫から元気づけてもらったことを詠んで、受賞できた。孫に感謝している」「年齢を重ねても社会や地域、家族とつながっていたいと思って詠んだ」「受賞を励みに、もっともっと頑張りたい。来年は天賞を目指す」など作品へ込めた思いや今後の抱負、受賞の喜びを語った。
各選者は「天、地、人の各賞の受賞者は女性だけ。男性の方々からもっと応募してもらえれば」「若い人たちにも俳句や短歌の魅力を知ってもらいたい。そのきっかけづくりに力を入れていきたい」などと話し、受賞作品を講評した。