2025年(令和7年) 4月13日(日)付紙面より
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運送業・マルミチ(齋藤達也社長)のグループ会社で新たに肥料や農業資材を手掛ける「リープ」(鶴岡市藤浪一丁目、齋藤真実社長)は、水稲用の軽量培土と肥料入り育苗培土を発売した。昨年、本格販売を前に注文を募ったところ水稲農家から問い合わせが殺到、人気を集めた。来シーズンの育苗時期に向けて増産し早期予約を受け付ける。
商品名は「マルミチ水稲用軽量培土」と「マルミチ水稲用育苗用培土」。軽量培土の原料は15年以上寝かせた「やしがら」に改良し播種機ホッパーの排出口で培土の粒子同士がアーチ構造を形成して閉塞、排出されない「ブリッジ問題」を解消した。
育苗用培土も厳選した天然土を採掘して使用。根の張りが良い健全な苗が育つと高い評価を得ている。培土の製造工程で高温殺菌処理しているため病原菌混入の心配はない。3500グラム当たりの肥料成分は窒素2グラム、リン酸3グラム、カリウム2グラムで育苗に適したpH(約5・0)に調整してある。マルミチ本来の運送業ノウハウを生かし流通コストを削減した。各オリジナル商品とも20キロ袋、フレコン0・5トンと1トンパックをラインアップしている。
齋藤社長は「特に軽量培土は農家の高齢化や担い手不足の中、播種作業の労力軽減を図ろうとメーカーと共同開発した。少しでも地域農業に貢献できれば」と話した。商品に関する問い合わせは「リープ」=電0235(78)3555、ファクス=電0235(78)3778=へ。