2025年4月17日 木曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2025年(令和7年) 4月13日(日)付紙面より

ツイート

病室再現 より実践的環境備える 地域医療支える人材育成拠点 鶴岡市立荘内看護の新校舎開校

 鶴岡市が移転新築を進めていた市立荘内看護専門学校(校長・鈴木聡荘内病院長)の開校式が12日、新校舎で行われた。より実践的な実習ができるように病院の病室環境を再現したシミュレーションルームを新設するなど、充実した学びの環境を備えた。新校舎整備に合わせ、1学年の定員を今春の入学者から10人増やし30人とした。

 新校舎は、国の鶴岡第2地方合同庁舎整備に伴う土地交換で市有地となった旧鶴岡税務署跡地(泉町)に整備した。敷地面積は2829平方メートル。校舎は鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造り3階建て、延べ床面積は2679平方メートルとなり、旧荘内病院敷地内(馬場町)にあった平屋建ての旧校舎の約2・5倍に広がった。新校舎建設の工事費は約16億円。

 1階に職員室、会議室、セミナー室、2階に普通教室や図書室、講堂、3階に看護や地域・在宅看護、母性・小児看護の各実習室、実際の病室と同様の備えをして実践的に学習ができるシミュレーション室などを配置した。

 看護実習室には10台のベッドを備え、授業だけでなく看護技術のトレーニングや臨地実習前の技術向上にも取り組めるようにした。地域・在宅看護実習室には自宅療養を想定した環境も再現している。

 開校式には、在校の2、3年生や学校関係者、地元の医療関係者ら約120人が出席。鈴木校長が「地域医療を支える拠点として地域の期待に応えていきたい。学生たちからは、ここで学べる幸せをかみしめ、学業に励んでほしい」と告辞。皆川治市長が「学生たちが学業に専念できる環境が整備できた。引き続き地域の看護人材の育成に努めていきたい」とあいさつし、加藤鮎子衆院議員(山形3区)らが祝辞を述べ、テープカットで開校を祝った。午後には、市民向けの内覧会も行われた。

 同校は、1950(昭和25)年に前身の「荘内病院高等看護学院」が開設し、今年で創立75周年を迎え、今春までに1210人の卒業生を送り出している。修業年限3年。本年度の入学式は17日(木)に荘銀タクト鶴岡で行われ、33人が入学し、新校舎で学びをスタートする。

新校舎の開校を祝ってテープカット
新校舎の開校を祝ってテープカット

モニターや人形を配置して病室環境を再現し、ICT(情報技術)を活用した高度な実習機能を備えたシミュレーションルーム
モニターや人形を配置して病室環境を再現し、ICT(情報技術)を活用した高度な実習機能を備えたシミュレーションルーム



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field