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2018年(平成30年) 7月1日(日)付紙面より

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酒田市南洲神社 純白の「えらぶゆり」咲く

 幕末の英雄・西郷隆盛(南洲)を祭る酒田市飯森山二丁目の南洲神社で、西郷の流刑地である鹿児島県の沖永良部島から友好の証しとして贈られた「えらぶゆり」が咲き始めた。

 庄内は、戊辰戦争で敗れた際、西郷が寛大な戦後処置を指示したとして、旧藩主らが鹿児島に行って西郷に学び、後にその教えを「南洲翁遺訓」にまとめて全国に配布。南洲神社は、西郷を敬愛する風土の下、元教員の故・長谷川信夫氏が遺訓をより深く学ぶため1976年6月、鹿児島から分祀(し)して自宅敷地内に創建した。えらぶゆりはテッポウユリの一種で、同神社を管理する公益財団法人荘内南洲会に対し、沖永良部・和泊町の和泊西郷南洲顕彰会が2013年から毎年、球根を贈っている。

 今年はここ数日の降雨を境に純白の花が咲き始めた。西郷と、遺訓をまとめた旧庄内藩家老・菅実秀が対座する「徳の交わり像」の周辺に200株余りが植えられており、7月中旬ごろまでは楽しめそうだという。

 西郷をテーマにしたNHK大河ドラマ「西郷どん」は今ちょうど、沖永良部島を舞台に展開中。鈴木亮平さん演じる西郷をはじめ、西郷を助ける役人・土持政照(斎藤嘉樹さん)、西郷に書や漢詩を教える書家・川口雪篷(石橋蓮司さん)らが登場している。南洲神社脇の南洲会館には、西郷が土持に役人の心得を書いた「與人役大躰(よひとやくだいたい)」、西郷と川口が半分ずつ書き写した儒学者・細井平洲の遺稿集「嚶鳴館遺草(おうめいかんいそう)」、西郷が同島で使っていた茶わんなどの各現物を展示し、流刑期の西郷を身近に感じることができる。

 荘内南洲会の水野貞吉理事長は「ユリを見ながら平和に暮らせることはありがたいこと。花を見て、南洲が生きた時代に思いをはせてほしい」としている。

 南洲会館の入館料は無料。問い合わせは荘内南洲会=電0234(31)2364=へ。

南洲神社で咲き始めた「えらぶゆり」。奥は西郷と菅が対座する「徳の交わり像」
南洲神社で咲き始めた「えらぶゆり」。奥は西郷と菅が対座する「徳の交わり像」


2018年(平成30年) 7月1日(日)付紙面より

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生演奏が響くまちに

 生演奏が響くまちに―。プロミュージシャンと地元プレーヤーが共演する「ツルオカ・ミーティング・ジャズコンサート」が29日夜、鶴岡市山王町の鶴岡まちなかキネマで開かれ、奏者と聴衆が音楽交流を楽しんだ。

 同市に移住してきたサックス奏者の松本健一さん、鶴岡市出身のドラマー礒見博さんらプロたちと、地元のジャズ演奏者、愛好者の音楽交流を通じて、松本さんが中心になりツルオカ・ミーティング・ジャズコンサート実行委員会を立ち上げ、初開催した。

 コンサートは、まちキネエントランスロビーで開かれ、約120人の聴衆がバンドを囲んだ。地元の有地裕之さん、奥泉和也さん、長澤利博さんのトリオに、松本さんが加わりオープニング。続いて山田修さん、塩野博紀さん、長谷川順一さんら地元グループとゲストボーカルの小林加津子さん、プロギタリスト福島久雄さんがセッション。大阪から鶴岡に移住してきたテクノ奏者の板垣博信さんとサックスや尺八の松本さんによるエレクトリックデュオが斬新な演奏を繰り広げた。

 最後はプロ奏者の共演。サックス松本さん、ギター福島さん、ドラム礒見さん、昨夏に鶴岡に移住してきたベーシスト若林美佐さんがスペシャルセッションを繰り広げ、聴衆は体を揺らしながら迫力の生演奏に聞き入っていた。

 同実行委が受け皿となり、12月にも鶴岡まちキネでフリーコンサートを開催予定。また、山王ナイトバザールや地域イベントにも参加し、街角に生演奏が響く、音楽を楽しむまちを思い描く。

鶴岡での音楽交流をきっかけにプロ・アマ共演で初開催のジャズコンサート
鶴岡での音楽交流をきっかけにプロ・アマ共演で初開催のジャズコンサート



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