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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 11月23日(木)付紙面より

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庄内空港 トバスンジャー出動!! 冬の安全運航担う 空港除雪隊愛称決まる

 本格的な降雪期を前に庄内空港で21日、空港除雪隊の出動式が行われた。この日県が発表した除雪隊の愛称「空港除雪隊トバスンジャー」もお披露目され、冬期間の安全運航に向けて除雪隊メンバーが迅速な作業への決意を新たにした。

 県庄内空港事務所(本間隆所長)によると、空港内にはブレードで雪を押しのけるスノープラウ6台、薬剤散布車1台、ロータリー除雪車2台、ブラシを回転させるスイーパー2台など計13台を配備。1センチほどの積雪があれば出動し、滑走路、誘導路、エプロンで作業する。

 出動式には同事務所と庄内空港ビル、作業を請け負う山本組(鶴岡市下川、山本斉社長)など関係者約20人が出席。神事の後、車庫前で愛称が発表され、航空機が飛び立つ様子と「空港除雪隊トバスンジャー」の文字が力強く描かれたシャッターが披露された。

 続いて本間所長が「今年は暖冬と予想されているが、滑走路の積雪など多くの懸念がある。各機関と連携しながら気を付けていきたい」とあいさつ。トバスンジャー隊員となる山本組のオペレーターが除雪車両に乗り込んでデモンストレーション走行を行った。山本社長は「今年はドカ雪が予想される。どんな時も迅速で安全に対応できるよう取り組みたい」と話した。

 空港除雪隊の愛称は、冬期間の航空機の離発着を支えている隊の認知度向上を図るため、県が9月から約1カ月にわたって募集。県内外から855点の応募があり、尾花沢市の小川美喜男さんの「トバスンジャー」が最優秀賞に選ばれた。

 選考理由は「滑走路に降り積もった『雪をとばす』と、安全に『飛行機を飛ばす』の2つの意味を持ち、インパクトがあって子どもたちにも親しみやすい」といったもの。

 このほか優秀賞に選ばれた愛称と応募者は次の通り。

 ▽イエローアローズ(玉津卓生、鶴岡市)▽おいしいスノーレンジャーズ(浜口直樹、神奈川県)

空港除雪隊トバスンジャーの出動式
空港除雪隊トバスンジャーの出動式


2023年(令和5年) 11月23日(木)付紙面より

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新雪の月山 夕日に染まる

 雪化粧した出羽三山の主峰・月山(1984メートル)が、オレンジ色の夕日に染まる美しい光景を見せている。

 新雪が積もり、晴れて雲がない日に限られる。本格的な冬に向かう前の11月下旬から12月初めの時期を中心に条件がそろわないとみられない。

 21日は朝から雲一つない青空が広がった。日中は日差しに照らされてまばゆいほどの新雪が輝き、夕方は西へ沈む夕日が月山を美しく「演出」した。

 この限られた「初冬の光景」をカメラに収めようと各ポイントでは写真愛好家が撮影する姿も。真っ白くなった8合目付近と紅葉の最終版を迎えた裾野のストライプもこの時期にしか見られない。しばらくすると、月山はすっぽりと雪に覆われる。

夕日に照らされオレンジ色に染まる月山=21日午後4時すぎ
夕日に照らされオレンジ色に染まる月山=21日午後4時すぎ


2023年(令和5年) 11月23日(木)付紙面より

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変化球 お金に関する三つの話

 今月はお金の使い方について、考えさせられる話題が多い。保険会社のCMも「よーく考えよう、お金は大事だよ」と歌っている。

 まず来年開催予定の大阪・関西万博の建設費が、当初の計画から2倍近くに増え2350億円に達するという。遠い関西の話だと無関心では済まされない。費用は国と大阪府・市と経済界の3者が、3分の1ずつ負担する。国の負担とは税金の支出だから、国民の負担がまた増えるわけだ。

 そもそも今の時代に万博は必要か、との議論が最初からあった。インターネットで世界中がつながる時代に、旧態依然とした博覧会は時代遅れ。情報技術を活用した斬新な形式で、費用も抑えて開催できる方法があるのではないか。

 2番目の話題は、国立科学博物館のクラウドファンディングだ。標本の維持管理等の資金難のためネットで呼びかけたところ、目標額の1億円はたった1日で達成した。最終的には9億2000万円近くが集まった。

 これは「いい話」と思いがちだが、少し待ってほしい。国を代表する博物館の維持管理を、有志の寄付に頼るのは政治の無策ではないか。貴重な資料保全の資金は出さないが、一方では問題山積で世論の支持が得られない万博に、数百億の超過予算を簡単に認める。この判断は不可解だ。

 補足しておくが、「国立」博物館ではあるが正確には独立行政法人といい、国立大学などと同じ法人格だ。経営努力は各法人に任されている。だが国からの交付金が収入の大部分であることは変わらない。

 最後は野球の大谷翔平選手が、全国の小学校にグローブを贈る話だ。野暮とは思うが、いくらかかるのか気になる。グローブの単価を送料など諸経費込みで見積もり、少なくとも1万円としよう。全国約2万の小学校に3個ずつで計6万個、総額は6億円かそれ以上と推定できる。大谷選手だからこその金額だ。

 三題話のように並べると深く考えさせられる。生きたお金の使い方とは何か。人々の幸福感や満足度を高め、文化や生活向上に役立つもの、目先でなく長い目で社会に貢献するものでありたい。

 政治の本来の役割は、個人に代わり社会の資源を適切に配分することだ。だが現実は大勢の人たちの善意や、大谷選手のような篤志家が目立っているのは残念だ。

論説委員 小野 加州男


2023年(令和5年) 11月23日(木)付紙面より

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「心技体」全てはつながっている ボーカルメンター 佐藤さん母校余目中で講演と合唱指導

 アーティストのボイストレーニングや心と体のメンテナンスを行う「ボーカルメンター」として活躍している佐藤涼子さん(Ryon2,s voice farm主宰、庄内町出身)を招いた講演会が20日、同町の余目中学校(佐藤義徳校長、生徒403人)で開かれ、同校OGの佐藤さんが講演や合唱指導を通して後輩たちに自身が指導の際に大切にしていることなどを伝えた。

 佐藤さんは1963年生まれ。国立音楽大声楽科卒業。二期会オペラスタジオ32期生として学び、オペラやミュージカルで活躍後、ボイストレーニングを指導。「心技体」全てはつながっているという独自の方法で、プロの歌手や声優、俳優、タレントなど数多くのアーティストを指導している。講演会は同校創立50周年の記念教育講演会として開かれ、全校生徒や保護者ら計約450人が聴講した。

 佐藤さんは担当するアーティストのエピソードを紹介しながら「声を出すためには、まず心と体が健康でなくては。顔の表情筋を動かすとお腹に力が入り、腹筋を使って声を出すといい声になる。私は声の指導だけでなく、心と体のケアもやっている心技体全部やるトレーナーで、24時間救急病棟のように対応している」と自身の仕事を紹介。また、「若いアーティストには礼儀の指導もしている。自分を信じ、周囲のメンバーとの関係も良く、スタッフからも愛されていなければ、まず歌を聞いてもらえない。チームワークが重要で、これは音楽業界に限ったことではない。必要なのはコミュニケーションで、自分から話し掛けること。自分と周りの人を大事にして積極的に声を掛けてほしい」と伝えた。

 講演終了後、佐藤さんは今月26日の50周年記念式典で全校生徒が歌う『カイト』(嵐)の合唱を指導。「顎を動かすと声がすごく出る」「言葉を大事にして歌詞が聞いている人に伝わるように歌って」などとアドバイスしていた。佐藤さんは「卒業してから余目中を訪れるのは初めて。私のことを知っている生徒が多かったので話しやすかった」と話していた。

講演する佐藤さん
講演する佐藤さん


2023年(令和5年) 11月23日(木)付紙面より

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荘日賞に6点 第67回県学校新聞コンクール 力作そろう

 第67回県学校新聞コンクール(県新聞教育研究協議会主催、荘内日報社、毎日新聞社共催)の審査会が21日、酒田市総合文化センターで開かれ、児童・生徒、保護者が制作した力作が、取材力や体裁などさまざまな観点から審査された。

 情報化の進展に伴い、情報に対する的確な思考や自主性、創造性を育む意義が高まる中、新聞の制作・発行・発表を通じてそれらを養ってもらおうと毎年、県内全域の小中学校とPTAを対象に実施している。今年は学校新聞、学級新聞、学習新聞、PTA広報などの部門に計45点、243作品の応募があった。

 この日は県新聞教育研究協議会の齋藤禎行会長(朝暘第五小学校長)を委員長に、協議会顧問・役員、横田信行毎日新聞社山形支局長らが審査。部門別に文章力や体裁、編集技術、ニュース性、取材力、企画力、地域性など総合的に評価して入賞・入選作品を決めた。

 齋藤会長は審査に先立ち「出品数が激減し寂しいコンクールとなったが、働き方改革が叫ばれる中、一生懸命に新聞制作に取り組んだ学校、先生にあたらめて敬意を表する。作品数こそ少ないが、『今を伝えたい』という子どもたちの気持ちをくみ取りたい」と話した。

 審査結果と講評は後日、荘内日報紙上に掲載する。荘日賞は次の通り。

 ◇学校新聞の部▽小学校=朝暘三小「朝三新聞」▽中学校=余目中「余中新聞・大輪」

 ◇学級新聞の部▽小学校下学年=朝暘一小1、2年サポート2組「げんきっこ」

 ◇学習新聞の部=浜中小6年1組、同3年1組

 ◇PTA新聞の部=亀ケ崎小「ひなづる」

作品一点一点を丁寧に確認する審査員たち
作品一点一点を丁寧に確認する審査員たち



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